
ゾーンに入るための方法/iStock
某バスケ漫画で有名となった「ゾーン」だが、ゾーンに入ると、スポーツであれ、ゲームであれ仕事であれ、まるでその行為と完全に一体になったかように、思い通りに心や体が動き、無敵感を得られるという。
我を忘れるほどに没頭してしまえば、圧倒的パフォーマンスを発揮できるので、ぜひともゾーンに入る方法を知りたいところだ。
英リンカーン大学をはじめとするグループによるアスリートを対象にした研究によれば、ゾーンには2種類あり、入るコツは目標設定の仕方にあるのだという。
【2種のゾーン、フローとクラッチ】
『Psychology of Sport and Exercise』に掲載された研究は、圧倒的なパフォーマンスを発揮したアスリートに、その数時間から数日後にインタビューしてそのときのことを語ってもらい、ゾーンの詳しい特徴について調べたものだ。
それによると、彼らはゾーンには2つの種類があるらしきことを口にしているという。たとえば、ある探検家は「ゾーンには間違いなく2つの状態がある」と語り、マラソン走者は「レースは2種類あるような感じだ」と述べている。
研究グループは、それぞれ異なるタイプのゾーンを「フロー」と「クラッチ」と呼んでいる。
フローは、行為に完全に没頭した状態で、まるで自動的に行っているかのように楽々と行うことができる。それはあらゆるものがカチッとハマっているかのような感覚だ。