新型コロナが生んだ新技術。指の動きに反応する非接触型ボタンが開発される(シンガポール)

指の動きに反応する非接触のセンサーボタンが登場:Stuck/Facebook
 コロナ禍の中、世界中の人々は新しい生活様式への適応を余儀なくされている。蜜を避け、ソーシャルディスタンスを保ち、マスクをし、手洗い消毒をする。


 何かに触れた時もその後は手洗いすることが推奨されているが、触れずにいられるならそれに越したことはない。誰が触ったかわからないエレベーターやバスなどのボタンなどは特にそうだろう。そこで「非接触」だ。

 このほど、シンガポールを拠点とする『Stuck』社は、通常のライトやブザーに反応する赤外線ビーム式センサーを用いた非接触型ボタンとは異なり、指の動きを反映させた新たなタッチレスボタンを開発したことを発表した。
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【コロナ禍における新たな生活様式に適応するための技術】

 シンガポールを拠点とする『STUCK』は、これまでにも人々が新型コロナの流行によって強いられた新たな生活様式に適応するための革新的でアクセス容易な方法を模索してきた。

 過去に、食品保存用のプラスチック容器を使用したマスク滅菌器超軽量パラシールド、コミュニケーション・ドアハンガーなど、複数のクリエイティブなグッズを生み出していることは、同企業のFacebookでもシェアされている。

 そして今回開発されたのは、非接触型エレベータボタン『Kinetic Touchless』だ。

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【指の動きを反映させた新タッチレスボタン】

 STUCKが開発した非接触型ボタンは、他企業が既に開発しているような赤外線ビーム式センサーを用いたものとは異なる。

 Kinetic Touchlessは、指の動きを反映させて応答を示し、直接接触するリスクなしに使用できる新しいタイプの非接触型テクノロジーだ。サイトにはこのように記されてある。

Kinetic Touchlessボタンは、指の動きをフィードバックとして使用します。エレベータボタンで使用すると、指の動きを反映させて、ボタンを押した時の触覚応答を再現します。


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従来のエレベータボタンと同様、指がボタンに向かって移動してアクティブになると、Kinetic Touchlessボタンは、指の動きを直接模倣し、押し戻す前に内側に沈むことで応答します。

安全に非接触のままの触覚ボタンは、従来の非接触型ボタンとは異なる新しい方法で、タッチレステクノロジーのイメージを大幅に変えるでしょう。

 STUCK側は、今回の新非接触型テクノロジー開発で、人々がコロナ禍の生活様式に少しでも新たな楽しみの体験を見出してくれることを願っていると述べている。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:新型コロナが生んだ新技術。指の動きに反応する非接触型ボタンが開発される(シンガポール) https://karapaia.com/archives/52298631.html
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