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亡くなった人は二度と帰ってこない。しかし、この技術を使えばデジタルとしてなら蘇らせることができるだろう。
マイクロソフト社は故人をAIチャットボットとして復活させることができる技術の特許を取得した。故人が残したデータをもとに作成した3Dモデルと双方向の会話が実現できるという。
【会話可能なAIチャットボットの作成】
2017年に出願され、昨年12月に登録された特許のタイトルは、「Creating a conversational chatbot of a specific person(特定人物の会話可能チャットボットの作成)」という。
それによると、このシステムは画像・音声データ・SNSへの投稿・電子メッセージなどにアクセスし、「特定人物の人格をテーマにした特別なインデックスを作成・修正」することができる。
また画像や動画をもとに、個人の3Dモデルを作成することもできるようだ。
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【故人をデジタルで復活させ、会話することが可能に】
この技術は過去や現在の実体に対応する可能性がある。ということは故人をデジタルで復活させることができるのだ。
デジタル化された人格模倣で死者を蘇らせることなど冒涜的であるという印象を抱く人もいるかもしれない。
だが大切な人を亡くした経験のある人ならば、心にぽっかりと空いてしまった穴を埋めるために、故人の思い出を偲ベる写真や映像がどれだけ大切なものか分かるはずだ。
ましてや会話を交わせる故人の3Dモデルがあれば、どれほどの慰めになることだろうか。
これについて、マイクロソフトでAIプログラムの責任者を務めるティム・オブライエン氏は、「今のところその計画はない」とツイート。
「もしブラック・ミラー(英国のダークSFシリーズ)の脚本をかく仕事が来たら、米国特許商標庁のサイトにアクセスするだろうね」とも付け加えている。
英国のテレビドラマシリーズ「ブラックミラー」のエピソード「BeRightBack」では、悲しみに暮れる女性が、亡くなった彼氏を再現したデジタルと対話する。
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【人はデジタルとして永遠に生きるのか?】
だが似たような試みはすでに行われている。
たとえば元X Japanのhideや米国の歌手ホイットニー・ヒューストンといった亡くなった大物アーティストがホログラムで再現されたことがある。
またReplikaというソフトウェア企業のCEOは、亡くなった親友と交わしたメッセージをもとに、会話ができる親友そっくりのチャットボットを作り上げた。
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Replika
今の時点で、こうした試みは奇異なものとして映るかもしれない。
しかし、いずれ広く受け入れられ、大切な人が亡くなればデジタルとして復活させるのが常識になる未来だって十分考えられるだろう。
References:inputmag/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:死後、デジタルで蘇る。故人をAIチャットボットとして復活させる技術 http://karapaia.com/archives/52298691.html
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