
アメリカ・カリフォルニア州の住宅街で、300匹以上の羊が道路を埋め尽くし、交通渋滞を引き起こすという珍事件が起きた。
羊たちは牧場の囲いから逃げ出し、街の道路を大行進。
現地警察がその様子を公式フェイスブックで写真付きで公開したことで、思わぬ話題となった。
彼らにいったい何が?羊たちの沈黙ならぬ、羊たちの反逆が起きた、とでもいうのだろうか?
道路を埋め尽くした300匹以上の羊の群れ
2025年6月25日、アメリカ西海岸カリフォルニア州の高級住宅地、サンタバーバラで、牧場から逃げ出した300匹以上の羊がマウンテンドライブ付近の道路を埋め尽くした。
サンタバーバラ管轄のカリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)によると、羊たちは集団で街を練り歩き、交通渋滞が発生した。
CHPは公式Facebookで、「現在300匹以上の羊が逃走中!」と投稿し、「隣の芝生は青いという。向こうの草のほうが美味しそうに見えたのだろうか?だが、実際はそうでもなかったようだ」とユーモラスに状況を伝えた。
羊の捕獲に奔走する警察と飼い主
CHPの警官たちは直ちに現場に駆けつけ、羊の飼い主と力を合わせて羊たちを囲いに戻す作業を行った。
幸い大きな事故やケガはなく、すべての羊が無事に元の牧場へと戻された。
「群れは元の場所に戻り、みんな日常に戻った」とCHPは報告し、「サンタバーバラでは、交通渋滞さえもフワフワしている」とユーモアで締めくくった。
羊だけじゃない!相次ぐアメリカの動物脱走劇
アメリカでは、羊以外にも動物の逃走劇が相次いでいる。
テネシー州では2025年5月31日、シマウマの「エド」が1週間も街中をさまよい歩き、最終的には保安官事務所のヘリで牧場に戻された。
ミズーリ州では2025年1月3日、ピンクのチュチュを身にまとったペットのクモザルが脱走、警察犬のハンドラーに心を許し、無事お家に戻ることができた。
ドライバーへの注意喚起と今後の懸念
CHPは今回の出来事を受け、ドライバーに対して今後も同様の動物の脱走に備えて運転中は周囲に注意を払うよう呼びかけている。
注意をしていても300匹もの羊に取り囲まれたら、なすすべもないだろうが。