
ウクライナ東部にある防衛企業で起きた爆発事故による火災は広範囲におよび、多くの住宅を巻き込み大勢の死傷者を出した。
悲惨な事故の中、唯一の救いは1匹の子猫が救われたというニュースだ。
火が間近に迫った住民宅ではすぐに避難しなければならない状況に陥っていた。一刻の猶予もない中、家族は飼い犬に逃げるよう促したが、犬はまだ家の中にいる子猫を救うため、炎の中に飛び込んでいったのだ。犬は無事に子猫を救出することができたようだ。『Awesome Jelly』などが伝えている。
【防衛企業の爆発事故で火災が広がる】
ウクライナのドネツク市近くで、防衛企業UKrOboronPromが反政府勢力による攻撃を受けて工場を爆破されるという事態が起こったのは2015年のこと。
燃え盛る炎が近付く中、ほとんどの住民は安全な場所へと避難することができたが、この火災で数人の死者と多くの負傷者が出た他、近隣住民宅にも火が燃え移り、家を奪われるという悲劇に見舞われた。
[画像を見る]
kolyaeg/pixabay
【一家の犬、燃えた家の中から子猫を救い出す】
ある一家の男性は、炎が間近に迫りっていることに気付き、家族を起こして避難を急いだ。飼い犬を自由にさせて外に逃げるよう促した後、飼っている子猫を探したが見つからない。そうこうしているうちに危機的状況となり、家族は慌てて外にでた。
その瞬間、あっという間に家は炎に飲み込まれていく。男性が唖然としながらその様子を見ていた時、犬が家の中へと飛び込んでいった。
男性は、戻ってくるよう大声で叫んだが、追いかけるには炎の勢いが強すぎた。
数分経っても犬が戻って来ることはなかった。
もう助からないだろうと一家が絶望に沈みかけたその時...
犬は口に小さな子猫をくわえてその姿を現した。火事で逃げ遅れた子猫を助けに炎の中へと走ったのだ
[画像を見る]
飼い主によると、犬は子猫ととても仲が良く、いつも一緒に遊んでいたという。火災が起こった時に、犬が真っ先に思ったのは子猫の安否だったようだ。
子猫を救うため、犬は自分の命もいとわず真っ先に炎の中に飛び込んでいったのだ。今回は2匹とも無事に生還することができたからハッピーエンドで終わったものの、一歩間違えれば2匹とも命は失われていたかもしれない。
真っ赤に燃える炎が迫ってきたら、誰もがパニック状態に陥るだろう。冷静に的確に行動するのは至難の業だ。そんな時に備えて、日頃から家族全員が安全に避難できる方法を常にシミュレーションしておくと良いだろう。
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:火事で燃える家の中に飛び込み子猫を救出した犬(ウクライナ) https://karapaia.com/archives/52299268.html
編集部おすすめ