飼い主と一緒に冒険の旅を続ける犬と猫の物語(アメリカ)
image credit:henrythecoloradodog/Instagram

 動物と旅を愛する人にとって、大好きなペットと一緒に旅行ができることは最高の喜びだろう。そしてもし、自分の飼っているペットが冒険好きなら共にハッピーになれる。


 アメリカのコロラド州に、飼い主カップルと一緒に冒険的な旅を続けている犬と猫がいる。どちらも元保護動物で、強い絆で結ばれている2匹は旅の中にあってもいつも一緒、一緒なら旅の楽しさも何倍に膨れ上がるようだ。

旅の仲間に最初に加わった元保護犬のヘンリー コロラド州に住むシンシア・ベネットさんとアンドレ・シビルスキーさんは、2014年に生後4か月弱の保護犬ヘンリーを家族に迎え入れた。

 旅好きのカップルは、一緒に冒険的な旅を共有できる仲間を探しており、若くてたくましく、元気いっぱいのヘンリーはそれに最適だったようだ。[画像を見る]
施設で、ヘンリーは私たちを一目で気に入ってくれたようです。私の膝の上にすぐに飛び乗ってきて、お腹を見せました。

引き取って最初の週、早速一緒にハイキングに出かけたのですが、ヘンリーは良い眺めを得ようと、怖がることなく岩山にジャンプしました。そんなヘンリーの姿を見て、私たちは念願の旅仲間を見つけたと感じたのです。

2年半の間、たくさんヘンリーと一緒に旅をして、ヘンリーはアウトドアへの愛情をますます深めたように思います。(シンシアさん)
3年後、新たな旅の仲間として猫が加わる そして、2人は2017年に猫のバルーを新たな家族に迎え入れた。

 バルーも保護猫で、施設を訪れた際にすぐにシンシアさんに興味を示したという。一目見るなり椅子から飛び降りて、シンシアさんのもとへ駆け寄ってきたのだ。
こうなるともう、運命的出会いを信じないわけにはいかない。[画像を見る] 犬と猫にも深い絆が!4人パーティーで冒険の日々が始まった その日のうちにバルーと養子縁組したカップルは、ヘンリーがバルーに対してどのように接するか少し心配していた。というのも、ヘンリーは飼い主とすこしでも離れるのを嫌がる分離不安を抱えていたからだ。

 しかしそんな心配は杞憂に終わった。2匹は会ってすぐに仲良しになったのだ。

 こうして2人と2匹によるパーティーで冒険の旅が始まった。冒険と言えばやはりジョブの違った4者編成のパーティーが最強なのだ。

 家族4人(2人と2匹)で一緒に旅を続けていくうちに、ヘンリーとバルーの絆は更に強くなり、その絆は深まっていった。[画像を見る]  
 プロの写真家であるシンシアさんは、一緒に旅をする2匹の様子をインスタグラムアカウント『henrythecoloradodog』でシェアしている。

 そのフォロワーは210万人にものぼっており、世界中の大勢の人が彼らの冒険の旅を楽しみに見ている。[画像を見る] [画像を見る]  ヘンリーが疲れたバルーを頭や背中に乗せている姿や、ぴたりと寄り添って一緒に眠る姿からは、2匹の絆の深さがうかがえる。[画像を見る] [画像を見る]  シンシアさんはオンラインショップをオープンし、2匹の仲睦まじい様子が満載の旅カレンダーや本、グッズを販売し、その収益のほとんどは動物保護施設や動物救済活動団体に寄付している。
[画像を見る] written by Scarlet / edited by parumo

【追記】(2022/04/18)とても悲しい知らせが舞い込んだ。インスタによると先月31日、ヘンリーはかねてから患っていたガンの悪化により、一足早く虹の橋を渡ったという。シンシアさんは、今はバルーを始め全員がヘンリーを恋しがり悲しみに暮れているが、数日前直前にみんなで山を冒険できたことが何より良い思い出になったと語っている。今までバルーと一緒に楽しい旅を見せてくれたヘンリーよ、ありがとう!そして安らかに…

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ