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テレビ番組とかでやっている催眠術を見るとちょっと胡散臭い感じがするが、医療現場では催眠療法なる治療が行われている。ただしその有効性を判断することは難しいという。
だが、アメリカ・テキサス州の警察では催眠術を使って、過去40年に渡り犯罪捜査が公式に行われていたそうだ。
しかし、そんな捜査手法もとうとう終わりを迎えることになった。テキサス州公安局によって、催眠術捜査プログラムが今年1月で終了したことが発表されたのだ。中止の理由は、より優れた捜査法が確立されたためであるという。
【40年間で1700件以上の催眠術捜査】
この決定の1年ほど前、『ダラス・モーニング・ニュース紙』に催眠術による犯罪捜査の有効性に疑義を突きつける記事が掲載された。
その記事では、催眠術によって目撃者の記憶が歪められ、冤罪が生じる可能性があるとの科学的証拠があるにもかかわらず、警察は催眠捜査を続け、それによって死刑判決を含め有罪となった人間が複数いると述べられている。
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特に催眠術捜査を活用してきたのが、「テキサス・レンジャー」と呼ばれる公安局の法執行官で、1980年代以降、少なくとも1700回は催眠術捜査が行われたという。
昨年も行われており、殺人事件3件などで合計8度の催眠術捜査が確認されている。直近のものは、20年10月に行われた誘拐事件に関するものだ。
広報官によると、それによって新しい情報が得られたとのことだが、すでに催眠術捜査が中止されている現在でも、それが証拠として利用されるのかどうかは明らかではない。
また、催眠術捜査に関する問題を提起した記事が、見直しのきっかけになったのかどうかについても回答はない。
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【テキサス州法では、催眠術捜査が依然として合法】
催眠術捜査プログラムはひとまず中止になったが、警察がそれを利用し続ける可能性はある。
米国では半分の州で、催眠術捜査を禁止あるいは大幅に制限しており、テキサス州は公式な催眠術捜査プログラムが存在した唯一の州だった。
ちなみに米国最高裁は今年1月、催眠術捜査が関係していた死刑判決の再審請求の審理を拒否。その使用の判断は各州に委ねられている旨を判示した。
なお催眠術は警察だけでなく、犯罪者によっても利用されている。スマホ漬けの人は催眠術にかかりやすいそうなので、注意が必要かもしれない。
References:dallasnews/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:催眠術による犯罪捜査を40年間行っていたテキサス州警察、今年1月ようやく終了 https://karapaia.com/archives/52300318.html











