前脚を失った犬は歩くことをあきらめなかった。自ら後ろ脚で歩くことを覚え、毎日を全力で楽しんでいる


 まだ1歳の時に交通事故で重傷を負ったその犬は、右前脚の切断を余儀なくされた。左前脚の怪我もひどく回復までには長い時間がかかった。


 だが犬は歩くことをあきらめたわけではない。いつのまにか後ろ脚で二足立ちになり歩く方法を自ら学んだようで、6歳になる今でも、二足歩行で元気いっぱいにお散歩している。

 堂々と二足歩行で歩く犬のその姿に多くの人が勇気づけられたようだ。『The Know』などが伝えている。
【事故で両前脚を損傷、右脚を切断したデクスター】

 アメリカのコロラド州ユーレイに住むケイティー・パセックさんの飼い犬で、ブリタニー・スパニエルのデクスターは、2016年3月、自宅フェンスを越えて家から脱走。ケイティーさんと夫ティムさんは近所周辺を探し回った。当時1歳だった。

 ティムさんはようやく公園にいるデクスターを発見。しかし、その瞬間デクスターは道路に飛び出し、走行してきたトラックにはねられた。

 EMT(救命救急士)のティムさんは、大きな車輪の下に挟まったまま動かないデクスターの前脚を見てすぐに止血体を適用。その後、ケイティーさんと2人でデクスターを動物医院へ緊急搬送した。

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 残念なことに、デクスターの前脚の怪我はひどく、診断した医師からは右の前脚は切断以外に方法がないことを告げられ、デクスターは右前脚を失った。


 左の前脚も重傷で、回復するまでに3か月を要した。

 その間、何度も病院へ治療に通っていたデクスターは、本来のフレンドリーな性格からスタッフとも仲良くなり、病院に行くことを楽しんでいたという。

【自ら後ろ脚だけで歩くことを覚える】

 左脚がようやく動くようになったデクスターが、後ろ脚2本だけで歩くことを覚えたのは、回復からわずか2か月後のことだった。

 ある日、ケイティーさんが職場にデクスターを連れて行き、抱きかかえていたデクスターを職場の前の芝生に降ろした。

 一旦建物の中に入ったケイティーさんが再び出てくると、芝生に降ろしたはずのデクスターが、ポーチに移動している。

 歩けないはずなのに、どうやってここまで来たのだろう?

 不思議に思ったケイティーさんは、再び同じようにデクスターを芝生へ降ろし、様子を見てみることにした。
 
 すると、デクスターは後ろ脚2本で立ち上がり、ポーチへの5段ある階段を二足歩行で、まるで人間のように片脚ずつ上ったのだ。

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【二足歩行で元気にお散歩する犬の姿は多くの人を勇気づける】

 驚いたケイティーさんは、それからデクスターの2本脚で歩く姿を動画に収め始め、SNSでシェアした。

 更には、偶然デクスターの直立歩行を見た人が動画を撮影し、それがTikTokなどでシェアされたことで、デクスターは世界中で知られるところとなった。

 アメリカはもちろん、イギリスやフランス、ロシアやオーストラリアなど世界各地のメディアがこぞってデクスターに取材を申し込んだという。

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 事故で大怪我をして前脚を失っても、そのハンディに負けることなく、自ら歩く方法を見つけ、新たな楽しみを見出したデクスター。いつも笑顔で前向きに生きるその姿は、多くの人々に勇気を与えたようだ。


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 デクスターの日常は、現在6.6万人がフォローしているインスタグラムアカウント『dexterdogouray』から閲覧できる。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:前脚を失った犬は歩くことをあきらめなかった。自ら後ろ脚で歩くことを覚え、毎日を全力で楽しんでいる https://karapaia.com/archives/52301217.html
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