不要になった靴下をリサイクルして犬用のベッドを作るプロジェクト(アメリカ)


 古くなった衣類をリサイクルショップに持っていくことはあっても、穴が開いたり伸びきったりしている使い古いした靴下は、そのままゴミ箱へという場合がほとんどだろう。

 しかし、埋め立て地に行く繊維廃棄量は年間にするとかなり多い。
環境への配慮と持続可能性を目指すアメリカのアパレル企業は、消費され不要になった靴下を、リサイクルして犬用ベッドを作るというプロジェクトを発表した。『Good News Network』などが伝えている。
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Smartwool Second Cut™ Project

【消費済みの靴下をリサイクルするプロジェクト】

 ひきだしの奥やベッドの下に忘れ去られて生き別れになった片方の靴下をある日発見しても、その利用性は低く、また消費し過ぎて古くなった靴下も寿命を迎えたということで、廃棄される運命を辿ることが多いだろう。

 それらの靴下を埋め立て地に埋めるより、有効的な方法でリサイクルするアイデアを思い付いたのが、アメリカ・コロラド州を拠点とするアパレル企業『Smartwool』だ。

 同社は、主にアウトドアライフ用の衣類を作っているが、中でもメリノウールの靴下は高品質で履き心地が抜群なことで知られているという。

 最近の同社の調査によると、回答者の80%以上が古着をリサイクルしているのに対し、91%は年間1足以上の靴下を捨てており、靴下は最も廃棄される衣料品であることが判明したようだ。

 
 また、年間約11.3トンにもなる繊維廃棄物が埋め立て地に行くことから、同社は持続可能性と環境への配慮を目的とした新プロジェクトを発表した。

 不要になった靴下をリサイクルして、犬用のベッドの詰め物として使用するのだ。

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【クリスマスシーズンに間に合うよう製品を製造予定】

 この新プロジェクトは、4月22日~5月2日までの短期間だったが、その間アメリカの42州の小売店には、消費済みの靴下をリサイクルできるボックスが設置された。

 靴下は、どこのメーカーのものでもよく、同社のサイトで消費者が衣類品を注文した場合も、プリペイドコレクションバッグと共に製品が郵送され、不要な靴下をそのバッグに入れて送り返すことで、プロジェクトに参加することも可能だったようだ。

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pixabay
 同社のシニアマネジャー、アリシア・チンさんは声明文で次のように述べている。

我が社の最終ゴールは、2030年までに製品を100%リサイクル素材にすることです。


製品を製造し、消費後は埋め立て地に入れないような循環性のシステムを構築することは決して容易ではないですが、正しいことです。

 なお、靴下をリサイクルして作られた犬用ベッドは、クリスマスのホリデーシーズンに間に合うよう今から製造され、販売される予定だということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:不要になった靴下をリサイクルして犬用のベッドを作るプロジェクト(アメリカ) https://karapaia.com/archives/52301902.html