
動物の同性愛は、自然界においてはそう珍しくはない。鳥類や哺乳類、特に海洋哺乳類および霊長類においては、これまでに同性愛のカップルが広く観察されているという。
特にペンギンは毎年のように世界各地の水族館で同性愛カップルの様子が報じられているが、今回イギリス・ロンドンにあるロンドン水族館で、2組のペンギンのゲイカップルが誕生したようだ。
【ロンドン水族館で同性愛のペンギンカップルが数組誕生】Two same-sex couples have formed as the Gentoo penguins at a London aquarium go through their annual mating season pic.twitter.com/wZ89XwQNFI
— PA Media (@PA) May 13, 2021
ロンドンにある水族館『Sea Life London』で、交尾シーズンを迎えたジェンツーペンギンたちに複数のゲイカップルが誕生した。
マーマレードとチックピー(ひよこ豆)というオスのカップルと、マラマとロッキーというオスのカップル、計2組のオス同士のカップルが確認された他、メス同士のカップルも2組生まれたようで、彼らはオスとメスのカップルと同様、せっせと巣作りに励んでいるという。
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動物の同性愛は、自然界においては決して珍しいものではない。
特にペンギンのゲイカップルは、これまでに飼育下でも複数の観察報告がなされており、オス同士のカップルがメス同士のカップルから卵を盗んだり、また他のカップルが放棄した卵を引き取って温めたりする行動も見られたようだ。
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【生涯パートナーに忠実であり続けるペンギンカップル】
専門家いわく、ペンギンはパートナーに忠実で、一旦カップルになると生涯添い遂げるため、毎年の交尾シーズンには同じ相手と巣作りに勤しむ姿が見られるという。
パートナーには、滑らかな小石の贈り物をすることで知られるペンギンたち。この小石は、巣作りに使われるため、実用と愛情を兼ね備えた求愛行動だ。[画像を見る] Sea Life Londonのマネジャー、キャサリン・プリチャードさんは、メディアでの取材に次のように話している。
ジェンツーペンギンは、最も愛されている生き物の1つです。なお、イギリスでは5月17日に再びコロナのロックダウン(都市封鎖)の緩和措置が変更となり、レストランやバーなどの飲食店では屋内に客を入れることが可能になる他、映画館や水族館といったエンターテイメント施設などの屋内アクティビティへの参加が認められる。
ジェンツーペンギンは究極のロマンチストであり、その愛情表現は本当にユニークです。彼らの最愛のパートナーを見つけるための情熱と献身的行為は、私たち人間も学ぶことができるでしょう。
専門チームは、交尾シーズンのペンギンカップルの成り行きを常にモニタリングしています。
17日からは、ようやく訪問客を迎え入れることができるので、展示室の前でペンギンたちの素晴らしい求愛の儀式を見ることも可能になるでしょうし、今後新たなヒナが誕生してお披露目できるようになれば、と期待しています。
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:2組のペンギンのゲイカップルが誕生(イギリス・ロンドン水族館) https://karapaia.com/archives/52302030.html
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