
グーグルアースの上空からの画像を見ていると、驚きの発見に巡り合うことがある。グーグルアースを見るのを趣味にしている人も多いようだ。
地上からではわからない、興味深い地形や景色は、地球の新たなる一面に巡り合えた気分になれる。そして時に不可解な謎の物体が潜んでたりするもんだからたまらない。
今回も、グーグルアースが過去に捉えた不思議な10の光景を紹介しよう。
【1.未解決事件の鍵となった水没した車】
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水没した車が捉えられているこの写真は、20 年以上もの間、警察を当惑させてきた未解決事件のミステリーを解決する手がかりとなった。
1997 年11 月7 日、フロリダ州ランタナで、夜に外出して帰宅しなかったウィリアム・モルド さん(当時40 歳) が行方不明となり捜索が行われたが、警察は手がかりを見つけることができなかった。
しかし2019 年、以前ランタナに住んでいたという人物がグーグルアースでその地域を検索していた最中、池の中に1台の車両が沈んでいるのを発見。その後の調査で、車中の遺体はモルドさんであることが判明し、未解決事件に幕を下ろした。
実は、この写真は2007年からネット上にあがっていたが、誰も池の中の車に気付かなかったという。
【2.隠されたサイエントロジーの巨大円環】
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ニューメキシコ州メサ・ハアーファニータの近くの山腹で発見されたこれらの奇妙な巨大円環は、目的や製作者などが全く不明だ。
あるメディアによると、このトンネルは1950 年代に教会を設立した SF 作家のL・ロン・ハバードの作品を保持するために建設されたという説があるようだ。
つまり、この巨大円環はサイエントロジー教会が関係しており、「生まれ変わりに関するハバードの教えに精通している」元サイエントロジストによると、このシンボルは“リターンポイント”を示しているそうで、アルマゲドンが起こった後サイエントロジー会員が地球に帰還するためのガイド的役割を果たしているとも言われているが、実際のところは分かっていない。
【3.陰惨な殺人現場?と思ったら...】
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まるでホラー映画のワンシーンのように見えるこの血みどろの光景は、オランダ・アルメレにあるコーニンギン・ベアトリクス公園だ。
一見、人が倒れているように見えることや、赤い筋がまるで死体をひきずった時の血の跡のように見えることから、この公園の近所住人が凄惨な殺人現場の場所としてシェアされ、その後拡散した。
この写真が話題になったのは2013年だが、実際には2009年に撮影されたものだった。
そのため、不可解な光景として事実は闇の中に…と思われたが、後にジャクリーン・ケーネンさんという人物が「これは私の愛犬ゴールデン・レトリーバーの仕業だ」と気付き、名乗りをあげたそうだ。
ケーネンさんによると、水遊びが大好きな愛犬“ラマ”は、いつもこの場所で桟橋から池に飛び込み、泳いで陸に上がり、また飛び込む…といった行為を繰り返して遊んでいたようで、この日も濡れたラマが桟橋を歩いた跡が、血のように見えてしまったということだ。
【4.悲惨なクルーズ船災害】
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2012年1月、イタリアのクルーズ船コスタ・コンコルディアがイタリア半島西側のティレニア海で座礁し転覆。イーゾラ・デル・ジリオ近くで沈没した。
海岸近くで座礁した大型客船は、完全に横向きになっており、もはや船としての機能は果たしていない。
当時、船には約4300人が乗船していたが、 6 時間の救助活動にもかかわらず、27人の乗客と5人の乗組員、救助隊のメンバー1人が死亡した。
沈没から2年後に船は再浮上。この写真は、その時の悲劇の規模を示している。
【5.地面に埋められた不気味なガリバー像】
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イギリス・スコットランドの首都エディンバラ近郊クレイグミラーにあるハンター・ホール公園で、2012年に地面に埋められた不気味なガリバー像がグーグルマップにより発見された。
民家のすぐ近くに埋められたカリバー像は、約30メートルもあるかなりな大きさだ。
このガリバー像を作成したのは、スコットランドのギャングスター、ジミー・ボイルという人物で、彼はギャング界のウィリアム・"バブス"・ルーニーという男性を殺害した罪で、終身刑を言い渡されて1967年から刑務所に服役していたが、14年後に釈放。
その後、彫刻家としてのキャリアをスタートさせたジミーは、この巨大なガリバー像を作り上げたという。なお、現在は近隣地域の再開発により撤去されているということだ。
【6.血のように赤い湖】
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2007年、イラクの首都バグダット郊外のサドル・シティーで発見された血のように赤い湖は、長年にわたり多くの恐ろしい噂を引き起こしてきた。
赤い湖の隣には運河があるが、それらの色は変わっていない。地元の住民によると、かつて近くの食肉処理場が処理した動物の血を運河に廃棄していることが原因だと伝えられていた。
だが、一部では化学薬品の垂れ流しや水質汚染による赤い藻の大発生が原因である可能性が高いとされており、正確な情報は不明だったようだ。
ちなみに現在は、赤ではなく普通の運河の色に戻っているという。
【7.飛行中にとらえられたミサイル?】
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2007年、アメリカ・ユタ州で撮影されたグーグルマップが注目を集めた。
それは、巡航ミサイルのようなものが同州上空を航行している光景で、当時この物体について多くの議論が交わされた。
多くの人からは、「ユタ州で行われたミサイルの軍事演習中に撮られたものではないか」という声があがったが、一方で暗い色の翼を持つジェット旅客機ではないかと推察する人もいたようで、果たしてその物体が実際にミサイルだったのかどうかは、未だに不明だという。
【8.悪魔崇拝のシンボル?】
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カザフスタンのアッパートボル貯水池で発見された、直径366メートルもある不吉な外観の巨大“逆”五芒星は、悪魔崇拝の主張を引き起こした。
写真を拡大すると、2つの場所に「アダム」と「ルシファー」という名前が表示されるという噂もネット上で拡散。
しかし、実際にはソビエト時代の建築で、単なる星型の公園だと判明している。
【9.巨大な蟹「クラブジラ」】
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2014年、イギリスのケント州にあるウィスタブル港の上空から撮影された、推定15メートルほどあるかとされる巨大なカニは、またたくまにネット上で拡散し、クラブ(英語でカニの意味)とゴジラを合わせて「クラブジラ」という異名さえついた。
伝えられたところによると、少年2人が近くで釣りをしている時、その生き物が横から水に滑り落ちるのを見たと言う通行人がいたようだ。
しかし、多くの人はこの画像はフォトショップで加工した可能性が高いと主張している。
【10.港にサメ襲来?】
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2010年12月、イギリスのリバプールにある港「アルバート・ドック」に巨大なサメが泳いでいるのが目撃された時、普段サメに縁のない住民たちはパニックに陥った。
グーグルアースでも発見されたこのサメは、10メートル以上もあるウバザメではないかと推測され、当時は「年老いたサメが死に場所を探してやってきたのでは」と推測されていたそうだ。
Top image:google earth / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:巨大な“逆”五芒星や不気味なガリバー像など、グーグルアースで見つけた驚くべき10の発見 https://karapaia.com/archives/52302852.html
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