巨大ドローンっぽい乗り物で街中を飛行する男性など、SFでしかありえなかった飛行マシンが現実味を帯びる中、オーストラリアで一風変わった装置が話題を呼んでいる。
「コプターパック(CopterPack)」と命名されたこちらのマシンは、ヘリコプターでもおなじみの回転翼で宙に浮き、ホバリングや方向転換ができる。
乗用ではない装着型で、ジェットパックとはまた違う燃料不要のパーソナルフライング装置。現代版タケコプターを連想させるコプターパックのテスト飛行を見てみよう。
[動画を見る]CopterPack First Flight
【2つのローターで立ったまま飛行!バックパック型のコプターパック】
動画は今年5月にオーストラリアの企業が披露したコプターパック(CopterPack)のテスト飛行の様子だ。
装置を背負って立ったままふわりと浮かぶパイロット
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バックパック型のヘリコプターとも称されるこのマシンは、2つの電動ローター(回転翼)を背負うタイプの個人用飛行デバイスで、セルフレベリング機構付きのオートパイロット機能を有しているそうだ。
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機体は直径約90cmのローター2つに吊り下げ式のバッテリー、モーターの回転を制御するスロットルレバーやジョイスティックのコントローラーなどから成る。
その外観はコンパクトとはいえないが、ほとんどがハニカム構造のカーボン繊維でできているため見かけ以上に軽量だという。
今回の最大高度は15mほど。滞空時間は40秒程度だったそうで、ホバリングして滑空したのちスムーズに着地した。
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これなら見た目ぶら下がってられるだけ乗っかるよりは楽そう
少なくとも飛んでる姿勢はタケコプターに近いかも?
【一般的なドローンと異なる制御法。安定性に着目】
『NewAtlas』誌はコプターパックを以下のように評価している。
一般に4つ以上のローターを持つドローンは、固定型のローターの速度を変えることで自ら安定した飛行制御を行うが、この装置は2つのローターを傾ける形で推力の偏向を行う。
またパイロットは機体上でバランスを取る必要はなく、装置を背負ったら安定した姿勢で離陸、十分な高度まで上昇したらその向きを前や左右に動かしながらゆっくり下降することができる。
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【バッテリーや安全面にも課題あり。ただし飛行はすばらしい】
ただ今回の飛行テストはちょっと短すぎる印象。件のサイトはその要因にバッテリーの容量不足を挙げて滞空時間の短さを指摘。引き続きこう述べている。
バッテリー容量問題はローターのサイズにも関係する。より大きなローターにすればより大きな揚力が効率よく得られる。解決の目途が立たないうちはローターをもっと大きくすべき。
また安全性も決して高いとはいえず、パイロットはカーボンでできたわずか2つの回転翼に命を預けることになる。
おまけに15 m程度の中途半端な高度では、飛行中に不具合が起こったとしても何の手も打てないまま一瞬にして落下することになるだろう。
とはいえ最後は「全体はしっかりした印象で飛行そのものはすばらしい。このチームと連絡を取り、今後も見守っていきたい」という評価がなされていた。
【特筆すべきは人の体と機体の一体感。
コプターパックの詳しい情報は不明だが、この装置の開発者でありパイロットでもあるらしいMattという人物がCover-Images.comというサイトで以下のように語っているそうだ。
右手にスロットルレバー、左手に3軸ジョイスティックがあって、ジョイスティックを傾けるとその方向に移動、触れずにいると機体は自動で水平を保ちます。
この装置のすごいところは乗ってる人の体が航空機の一部になり、カスタムオートパイロットで簡単に制御できることです。これはまだ初期段階ですが、今度は機械的および電子的な冗長性をより備えたバージョンを開発します。
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長距離用かちょっとそこまで用なのか、はたまた高所用なのか目指す用途がわからないので評価も見る人次第になりがちだけど、これはいわゆる試作品らしい。
でもうまくすればインドアのアトラクションに使えそうな気もするのは私だけだろうか。
まああれだ。タケコプターほどお手軽ではないけれど、立ったまま離陸も着地も足からふんわりできるというのは魅力的だな。
References:newatlas / dailymail / ukなど /written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:これが現代版タケコプターか!回転翼で宙に浮く「コプターパック」のテスト飛行 https://karapaia.com/archives/52303191.html











