キツツキは大切なものを破壊していきました。新しいカメラを突きまくって壊す

 キツツキの突く本能を舐めちゃぁいけねぇ。電動ドリルさながらの威力で木を突きまくるのだから、木に偽装させたことが最大の敗因だろう。


 ロシアの自然保護区で、野生生物の生態を観察するために、樹皮そっくりに偽装したカメラが木に設置されたのだが、そこにロックオンしたのがキツツキだ。

 あれ?いつもの木の感覚と違うと思ったのか、執拗にカメラを突きまくった。その結果カメラはあっけなく破壊されてしまったという。

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【樹皮に偽装して設置されたカメラ、キツツキにロックオン】
 ロシア、レニングラード州のニジュネ=スヴィルスキー自然保護区に新たなカメラが設置された。野生動物たちを警戒させないよう、カメラ全体を樹皮に似せた素材で多い木に設置した。

 ところだが、木と聞いて黙ってられないのがキツツキ科最大種のクマゲラだ。偽装したカメラに気が付いたようで、数日にわたって執拗にカメラを突きまくった。
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 普通の木を突くのと、偽装したカメラを突くのでは音も感覚も違うので、その意外性が癖になってしまったのかもしれない。

 結局このカメラは壊れてしまい、木から取り外され修理中だという。しばらくは使えないほどにはダメージがでかかったようだ。
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 ちなみにクマゲラは日本の北海道や東北地方にも生息しており、アイヌの間では「チプ・タ・チカップ」(丸木舟を彫る鳥)と呼ばれ、ヒグマの居場所を教えたり道案内をする神として崇められていたという。

 偽装したカメラをすぐに見抜き、その正体を暴くために執拗に突きまくるクマゲラは、確かに知能が高そうだ。
敵にするよりは味方にしたい生き物だ。

記事全文はこちら:キツツキは大切なものを破壊していきました。新しいカメラを突きまくって壊す https://karapaia.com/archives/52303296.html
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