アメリカ各地で原因不明の病による鳥の大量死が発生中。死んだ鳥に触らないよう警告が出される

 アメリカ南部や中西部で暮らす鳥たちの間で、原因不明の死病が流行しているそうだ。

 犠牲になっているのはアオカケス、オオクロムクドリモドキ、ホシムクドリなどの鳥たちで、少なくとも6州(ケンタッキー州、オハイオ州、インディアナ州、メリーランド州、バージニア州、ウェストバージニア州)およびワシントンD. C.で確認されている。


 州によっては、数百羽の鳥が被害を受けているという。

【神経系統に問題が生じ、次々と死んでいく鳥たち】
 この病気にかかった鳥たちは、人が近寄っても飛んで逃げることなくじっとしているなど、まるで目が見えていないかのような行動になる。また目の腫れ、体の震えといった症状も出てくる。

 ほかにもてんかんを起こしたり、バランスが取れなくなったりといった症状も観察されており、神経に問題が生じているらしきことがうかがわれるとのことだ。
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【今のところ原因は不明】
 原因としては感染症や殺虫剤が疑われているが、意外にもセミにも疑惑の目が向けられている。

 というのも、最近セミたちの間で真菌が原因とされるタチの悪い性病のような奇病が流行していたからだ。

 これまでに行われた検査では、少なくとも鳥インフルエンザや西ナイルウイルスに対しては陰性だったとのこと。未知の病気である可能性もあるという。

 また今回の死病との関係は不明だが、ニューメキシコ州では昨年9月に数万羽もの鳥の遺体が見つかっている。こちらも原因は不明だ。

[動画を見る]【不用意に鳥に触れないよう注意】
 専門家は、疑わしい鳥の死体を見たら通報するよう市民に呼びかけるとともに、鳥の愛好家に対して病気が移る可能性があるので餌箱を撤去するよう求めている。

 撤去した餌箱はすぐに10%で希釈した漂白剤で洗浄せよとのこと。
また鳥に触れるのも厳禁であるそうだ。

Top image:photo by iStock /References:Scientists don't know why hundreds of birds are getting sick and dying across the U.S. / Hundreds Of Birds Are Dying Across America And Nobody Knows Why | IFLScience / written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:アメリカ各地で原因不明の病による鳥の大量死が発生中。死んだ鳥に触らないよう警告が出される https://karapaia.com/archives/52303487.html
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