サグラダ・ファミリアの設計者、ガウディの手掛けた世界遺産の邸宅に宿泊できるプランが登場


 猫が常駐するホテル旧東ドイツの軍人体験ができる地下壕ホテルなど世界にはさまざまな特長をもつ宿泊施設が存在するが、観光大国スペインではあのガウディが手がけた邸宅で体験できる破格の宿泊プランが話題になっている。

 建築家アントニ・ガウディ(1852-1926)といえば、スペインが世界に誇る未完の文化遺産サグラダ・ファミリアの設計者として名高いが、今回注目のカサ・ビセンスはガウディが初めて設計したレンガ造りの建物で、サグラダ・ファミリアと同じ世界遺産でもある。


 1880年代に建てられた色鮮やかな大邸宅、カサ・ビセンスのオーナー気分にどっぷり浸れる夢のようなスペシャルプラン。その中身に迫ってみよう。

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Antoni Gaudi’s First House | Only On Airbnb【あのガウディが手がけた邸宅に泊まれる!特別な体験プラン】
 今年の秋、スペインの建築家アントニ・ガウディが初めて建てた邸宅がホテルとして人々に特別な1泊を提供する。
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 およそ136年もの長きにわたり、オーナーやその家族のみに限定されていたカサ・ビセンスの夜の扉が、今年初めて世界のゲストに解放されるのだ。

 地元バルセロナで建築界の宝石とも評されるカサ・ビセンスを手がけたガウディ。しかし当時の彼はまだ無名の建築家で、後にサグラダ・ファミリアとして名を馳せるユニークな教会を勘案する日々を送っていた。

 カラフルなレンガ装飾が目を引くカサ・ビセンスはもともとはある一家の別荘用に設計され、オーナー亡き後は人手に渡りながら2014年まで個人宅としてあり続けた。そして現在は住宅史博物館に利用されている。
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【カサ・ビセンスを貸し切り!学んで食べて一晩過ごす贅沢な一日】
 今回の特別宿泊プランでは、邸宅に着いたペアはまず博物館のスタッフによるカサ・ビセンスのウエルカム見学ツアーに参加。

 その歴史的背景や当時の規範からすがすがしいほど逸脱していた建築様式を学ぶことができる。
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 コロナ対策を万全にした貸し切りの邸宅で、この建物の特徴の一つとされイスラム建築とキリスト教建築の融合とも称されるムデハル様式や新古典主義、有機的なデザインが融合した素晴らしい空間を堪能するのだ。
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 学んだ後はダイニングルームでガウディにインスパイアされたミシュランの星付きメニューを味わい、食後はラグジュアリーな喫煙室でお酒を楽しめる。

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 そして夜は待望のおやすみタイムに突入。ガウディらしい装飾がほどこされたメインベッドルームで就寝。翌朝にプライベートガーデンで地中海式の朝食をいただいたらプラン終了だ。
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【宿泊費なんと1ユーロ!7月からペアで受付開始】
 以上かなり豪華なプランだが、コロナ下により人が密になりがちな観光が困難な今、このように付加価値がある建築物の宿泊体験そのものを目玉にする企画はかなりウケそう。

 なお貴重な1泊体験の宿泊費はなんと1ユーロ(約132円)。予約は2人1組の先着順、受け付けは2021年7月12日午後11時(日本時間)から。[画像を見る]  また宿泊条件については、新型コロナ対策として同居の家族限定などの諸条件もあるもよう。興味がある人はAirbnbのGaudi’s First Houseをチェックだ。

References:airbnbなど /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:サグラダ・ファミリアの設計者、ガウディの手掛けた世界遺産の邸宅に宿泊できるプランが登場 https://karapaia.com/archives/52303610.html
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