
2019年にカラパイアで紹介した天才少年ローラン・シモンズ君を覚えているだろうか。
IQ145の彼は、当時8歳にしてオランダのアイントホーフェン工科大学に在籍していた。
しかし、その後アントワープ大学へ再入学して物理学を専攻。11歳にして学士号を取得した。
今後、博士号の取得を目指し更なる学業に励むというローラン君。将来の夢は、「不死を得るための人間のサイボーグ化」だという。
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Child prodigy from Amsterdam graduating from university【11歳で物理学の学士号を取得した天才少年】
現在、ベルギーのオーステンデに住むローラン・シモンズ君(11歳)は、「リトル・アインシュタイン」と呼ばれるほどの高いIQを持つ天才少年だ。
ベルギー人の父親とオランダ人の母親を両親に持つローラン君は、類稀なる才能で4歳の時に学校入学し、わずか12か月で5年間の勉強を完了。その後、全プログラムを18か月で終了し、8歳で高校を卒業して大学入学した。
当時、電子工学を専攻してオランダのアイントホーフェン大学に在籍していたローラン君は、2019年12月には同大学を卒業する予定であることが伝えられていた。それは、ローラン君の両親の望みでもあったからだ。
しかし、「10歳までに卒業させるのは現実的ではない」とした大学側は、試験スケジュールに関してローラン君の両親と衝突。
結局、ローラン君はアイントホーフェン大学を中退する形となり、その後アントワープ大学に再入学を果たし、物理学を専攻した。
既にアイントホーフェン大学で単位を取得していたローラン君は、本来ならば3年かかるところをわずか1年で学士号を取得。
11歳の学士号取得者となった。
その後は、物理学の修士号を取得予定であり、ゆくゆくは博士号取得も視野に入れているという。[画像を見る] 【夢は不死を目指した人間のサイボーグ化】
ローラン君は、地元メディアの取材でこのように語っている。
僕が学士号取得者として最年少になるかならないかということは、全く気にしていませんでした。僕にとっては、知識を習得することが全てです。[画像を見る] ローラン君の将来の夢のために留学することを薦めている両親は、このように話している。
昨年の4月、古典力学と量子物理学に関するいくつかのコースを開始しました。とても興味を持ち、それらの全てについて知りたいと思いました。この先、より一層この2つを掘り下げるために、他の作業を保留にしてでも取り組んでいきたいと思いました。
僕の将来の夢は、不死です。不死は、人間が永遠に生きることを可能にする技術の創造であり、その不死を得る人間のサイボーグ化を目標にしています。できるだけ多くの身体の部分を人工臓器に置き換えられるようにしたいと思っています。
自分の夢に辿り着くまでの道のりを計画していますが、それは大きなパズルと考えています。だからこれから学んでいくこと、つまり量子物理学(最小粒子の研究)は、僕の目標の最初のパズルのピースになるわけです。
また、そのパズルを解くために、世界で最高の教授と協力し、彼らの脳の中を見て、彼らがどのように考えているかも調べたいですね。
留学先としては、イギリスやアメリカ、イスラエルなど複数の国をリストにあげています。[画像を見る] この先、更なる才能を開花させようとしているローラン君。11歳にして学士号を取得しただけに、周りから「リトル・アインシュタイン」と呼ばれることもあるようだが、それについてローラン君はこのように述べている。
イギリスは現代文明の基盤で、世界最高の大学が数多くあります。でも今の段階では、息子がどこに留学するかはまだ明かせません。
周りの人が僕をアインシュタインと比較するのは嬉しいことです。でも、アインシュタインはアインシュタイン本人しかなり得ることができないし、僕はローランであって、他の誰でもありません。[画像を見る] なお、2019年にもしローラン君がアイントホーフェン大学を卒業していれば、史上最年少の大学卒業生になったのだが、それは叶わなかった。
現在、この記録は1994年にアラバマ大学の人類学を10歳で卒業したマイケル・カーニーさんによって保持されているという。
Top image:laurent_simons/Instagram / References:Psych News Daily / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:11歳で物理学の学士号を取得した天才少年、将来の夢は「不死を得るための人間のサイボーグ化」 https://karapaia.com/archives/52303979.html
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