5匹の子犬が下水道の中に迷い込んで出てこられなくなってしまった。母犬は必死で通りすがりの人間に助けを求めた。
事態を察した地元の人々や駆け付けた動物救済団体スタッフらは、子犬の救出に尽力。作業に10時間という長い時間を要したが、無事に子犬5匹は救出された。その間母親はそばでじっと見守り続けていた。
子犬と母犬は、助けてくれたスタッフに尻尾を振って走り寄り、まるで感謝の気持ちを表現しているかのようだったという。
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5 pups rescued from a drain子犬5匹が下水道に迷い込む 8月18日、インドのテランガーナ州ハイデラバードで、野良犬とみられる5匹の子犬が下水道に迷い込んで出られなくなってしまった。
母犬は、我が子を助けて!と言わんばかりに必死に吠え続けたことで、通りがかった地元の人たちが非常事態に気付いたようだ。
地元民は動物救済団体『Animal Warriors Conservation Society(以下AWCS)』に連絡。スタッフは、すぐに現場へと駆け付けた。
しかし、下水道の入り口は狭く、子犬らがいるとされる場所まで辿り着くには無理があった。そこで、スタッフは道路のコンクリートを工具で破壊するよう地元労働者に協力を依頼した。
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早速作業が開始され、マンホール近くに大きな穴を掘り、その表面が削られると太い鉄の棒が露わになった。
その鉄の棒を削り落とすと、スタッフは排水溝の中へと侵入を試みた。
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10時間かけて5匹の子犬が無事に救出される AWCSのスタッフは、酸素の少ない下水道の中での作業を迅速に済ませなければならず、早速5匹の子犬の救助作業に取り掛かった。
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暗い下水道の奥で、怯えて母犬に助けを求めるかのように鳴き続けていた子犬5匹を、順にスタッフは救出。
マンホールの穴から子犬の姿が次々に出てくると、母犬は傍へ駆け寄り、安全を確かめた。
最終的に子犬の救出作業には10時間を要したが、最後の1匹が救出されると、見守っていた地元の人々らから拍手が沸き起こった。
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感謝を伝えるように走り寄った母犬と子犬 空腹だったのか、救助された5匹の子犬はすぐに母犬の乳に貪りつき、しばらくすると助けてくれたお礼を言うかのようにスタッフのもとへ尻尾を振って走り寄って来た。
すると、母犬も一緒にやって来て、まるで我が子を救ってくれた人たちに感謝の気持ちを伝えるような仕草を見せた。
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一方AWCSスタッフは、子犬の救出に惜しまず協力してくれた地元の作業員やカレッジ学生らに感謝の気持ちを述べた。
なおAWCSメンバーは、ハイデラバードだけでなくテランガーナやアンドラプラデーシュなど、他の地区でも様々な動物の救助と保護に尽力している。
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助けた犬一家は野良犬とみられたが、その後保護され、現在は養子縁組の準備が整っているという。
この動画を見た人々からは、動物を救うために全力で尽くした人たちへの称賛の言葉とともに、犬一家に早く永遠の家が見つかることを望む声が寄せられている。
written by Scarlet / edited by parumo
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