風が吹くと冥界に引きずり込まれるようなホラー音が響き渡る、鉄パイプの音響彫刻
Photo by:STEPHEN GIDLEY, FLICKR // CC BY 2.0
 イギリス、ランカシャー州のペナイン山脈にある丘の中には、鉄パイプで出来た不思議な形の彫刻がある。「 シンギング・リンギング・ツリー(Singing Ringing Tree)」と名付けられたこの彫刻はただ立っているだけではない。


 風が吹くとホラー映画の効果音でよく聞くタイプの不気味な音が響き渡るのだ。その音を聞くと、まるで冥界に引きずり込まれるかのような気分になる。

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Panopticon - The Singing Ringing Tree丘の上から不気味な音が響き渡る、鉄パイプの音響彫刻 シンギング・リンギング・ツリー(Singing Ringing Tree)は、イギリス・ランカシャー州のバーンリーを見下ろすペニン山脈の丘の中に設置された、鉄パイプ製の音響彫刻だ。

 2006年に完成したこの高さ3メートルほどのこの作品は、デザイナーのマイク・トンキン氏とアンナ・リウ氏によって作られた。

 それぞれの亜鉛メッキ鋼でできたパイプには穴が開いており、風を利用して、数オクターブの範囲で少し不協和音で、浸透性のあるコーラス音を発生させる。

 風向きによって音が変化していくのだが、あたりに響き渡るその音はとても不気味で、背後からジェイソンが近づいてきたらどうしようと思うレベルだ。

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The Singing, Ringing Tree

 2007年、この彫刻は他の13の候補作品とともに、英国王立建築家協会(RIBA)の優秀建築賞であるナショナル・アワードを受賞したという。

 動画だけで結構ゾクゾクするから、実際に聞いたらもっとすごいんだろうな。一度直に聞いてみたいな。風の強い日とかに。

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The Singing Ringing Tree, Burnley, Lancashire, England.

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