96億光年の宇宙を再現、世界最大規模の模擬宇宙が無料ダウンロード公開

 その解明には、望遠鏡による天体観測だけでは足りず、銀河や活動銀河核の模擬カタログが必要になる。

 千葉大学の石山智明准教授を中心とする国際グループが、クラウド上に公開したダークマター構造形成シミュレーション「Uchuu」はそのためのものだ。

 国立天文台のスーパーコンピューター「アテルイII」の演算性能をフルに発揮して構築されたUchuuは、一辺96億光年にわたる宇宙空間を詳細に再現している。

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2018年6月より本格稼働を始めた天文学専用のスーパーコンピュータ、アテルイII / image credit:国立天文台(NAOJ)

 その空間は2兆1000億個の粒子で満たされており、小さな矮小銀河から巨大な大銀河団まで、その構造形成や進化のプロセスを観察することができる。

 これまでの構造形成シミュレーションは、空間的な広さか、詳細さのいずれかしか再現できていなかったが、Uchuuはその両方を兼ね備え、従来の限界を一気に突破した。

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シミュレーションによる現在の宇宙でのダークマター分布。明るい色の部分ほどダークマターが多く集まっている。図中の囲みはこのシミュレーションで形成した一番大きい銀河団サイズのハローを中心とする領域を順々に拡大しており、最後の図は一辺約 0.5 億光年に相当する / image credit:千葉大学 石山智明模擬宇宙をダウンロードしよう! Uchuu自体は、およそ4万個のCPUコアを走らせて作られた、3ペタバイト(= 3000テラバイト = 300万ギガバイト)の膨大なシミュレーションデータだ。
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