眼に大きな腫瘍ができた12歳の金魚、摘出手術に成功
 どんなペットでも飼っていれば愛情が湧き、家族同然になるだろう。スコットランドに住む動物看護師は、12歳になるペットの金魚の目に腫瘍を発見。


 獣医師に診せたところ、このままでは盲目になる可能性があると伝えられた。

 なんとかして助けてあげたいと思った飼い主は、小さな金魚にできた大きな腫瘍摘出手術をお願いした。

 小さな金魚の大掛かりな手術を行うのは初めてだったそうだが、手術は無事成功し、金魚の目から腫瘍が取り除かれ、3日後には元気に水槽を泳いでいたという。

金魚の左目に腫瘍発覚 スコットランド、グラスゴーのマクドナルド動物病院で働く看護師のキャロライン・マクヒューさん(35歳)は、ドッティと名付けた12歳の金魚を飼っている。

 先月初め、キャロラインさんはドッティの左目に腫瘍のようなものがあることに気付き、自身が勤務する病院で診てもらったところ、手術が必要だと診断された。

 小さな金魚の小さな目にできた大きなサイズの腫瘍を除去する手術は、この病院では初めてのことだったが、リー・シュリングリー獣医師はドッティの命を救うため、最小の道具を使用して手術を行った。

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12-year-old goldfish saved after tumour removed from ITS EYE | SWNS水槽の水に麻酔薬を混ぜ、摘出手術 一番の難関は、泳いでいる金魚に麻酔をかけることだった。

 そこでたシュリングリー獣医師は、麻酔薬の粉末を水槽にふりかけてドッティを眠らせることに成功した。

 その後手術台に置き、小さな道具のセットでドッティの左目にできた腫瘍を慎重に除去し始めた。

 手術の間は、水を入れたシリンジでドッティのエラを濡らし続けたという。

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image credit: youtube

 約1時間に及ぶ腫瘍摘出手術は無事成功。術後、タンクに戻されたドッティは、5分以内に目を覚まし、泳ぎ始めたそうだ。


 シュリングリー獣医師は、メディアの取材で次のように語っている。
最大の課題は、ドッティを眠らせることでしたが、一旦手術が始まると非常にスムーズに進みました。

腫瘍はかなり大きく、目の周りを切り取って血管を縛る必要がありました。

腫瘍は、ドッティの視神経をかなり圧迫していたので、腫瘍ができた状態はとても不愉快だったことでしょう。

もう片方の目も見えなくなる可能性があったため、これ以上の圧迫を避ける必要があり、手術は必須でした。
 今回の手術にかかった費用は200ポンド(約3万円)。決して安くはないが、キャロラインさんにとっては大切なペットだ。

 ドッティは、手術から3日後には完全回復して餌を食べるようになり、現在は元気に水槽で泳いでいるという。

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written by Scarlet / edited by parumo

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