室内飼いの猫は何時間くらい1匹での留守番に耐えられるのか?外出するときの注意点は?
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 仕事や用事で家を空ける時、飼い猫を1匹で留守番させることを余儀なくされる飼い主は少なくないはずだ。犬の場合4時間が限界だと言われているが、猫の場合はどれくらいなのだろう?

 アメリカの猫の専門家たちは、飼い主が猫が1匹で耐えられる時間の長さや、外出時に留意する点などを『Inverse』でアドバイスしている。


24時間以上放置しない方が望ましい 「猫にも感情があり、社会的生活を営んでいるので、長時間放置しておくことは適さない」とアメリカ・カリフォルニア大学デービス校の獣医学部博士研究員であるマイケル・デルガード氏は言う。

 具体的には24時間以上留守番させない方がいいという。
猫を24時間以上、放置しておくことはお勧めできません。ボウルに餌を満たしておけばいいと思う飼い主もいるでしょう。ですが、それは猫の健康を危険に晒す可能性があります。

ストレスで食べ過ぎたり、水の入った皿を倒したり、怪我をしたりすることもあります。
 では、自動フードフィーダーならいいのか。実はこれにも問題が起こる可能性があると述べるのは、自身も猫を飼っている獣医行動学者のキャサリン・パンクラッツさんだ。
フィーダーだから一定の量が出るので安心、というわけではありません。うまく機能しないこともあります。
 自由気ままなイメージがある猫だが、犬と同様1匹にされれば不安になり、その孤独やストレスから問題行動を起こすことがあるそうだ。

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24時間以上外出しなければならない時の対処法 とはいっても、ペットを置いて留守にしなければならない事態は起こり得る。
そんな時は、どのような点に気を付けなければならないのか。

人と交流を持たせることで孤独を防ぐ
 デルガード氏は、飼い主が不在の時に猫に起こり得る症状を、次のように説いている。
猫がストレスと感じると、嘔吐や食欲不振、下痢などを引き起こし、トイレを使わないなどの精神的苦痛の症状が現れることがあります。

 猫が、孤独やストレスを感じることのないよう、長期で留守にする場合は、1日1回、理想としては2回は、知人やペットシッターに猫の様子をチェックしてもらうようにしましょう。
 これには、パンクラッツさんも同意する。
飼い主が餌をやる時間とほぼ同じ時間に、餌をあげてくれる人。その人に猫がなついていて、猫と交流を持ってくれる人がおススメです。

ですが、そういう人を見つけることは容易ではない場合は、猫好きで、少なくとも餌やりやトイレ掃除などペットの基本的な扱い方を知っている人であれば、まず問題ありません。


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猫が退屈しないようなおもちゃなどを用意する
 また、フードパズルや安全なおもちゃ、猫専用の動画や音楽なども、猫が快適に過ごすことができる選択肢として挙げられている。
ペットシッターの代わりにはなれませんが、これらのオプションは猫のストレスを軽減させるのに役立ちます(デルガード氏)


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飼い主の匂いが付いたものを置き、猫が快適な状態になるよう配慮
 パンクラッツさんは、飼い主が留守になる間は猫が寂しがらないよう、飼い主の匂いのついたソファカバーや、ベッドカバー、シーツなどをそのままにしておくことを勧めている。

 また、遠くからでも猫の様子を見ることができるよう、ウェブカメラやモニターでチェックすることも提案している。
留守中は、室内の急激な気温の変化を防ぐため、環境温度を調整してから外出することを提案します。


猫が心地よく眠れるよう毛布や猫ベッドといった休息場所も与えてあげてください。

全てすれば、長期間放置しても大丈夫というわけではなく、やはり、毎日猫の様子を数回見に来てくれるよう、知人やペットシッターを手配しておくべきでしょう。


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 結果として最も重要なことは、猫の感情的幸福を考慮することだと専門家は締めくくっている。

written by Scarlet / edited by parumo

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