アマチュアボクシングで7冠を達成した中山聖也(19)=大橋=が10日、東京・後楽園ホールで行われた所属ジム主催興行で公開スパーリングを行い、B級(6回戦)プロテストに合格した。8月19日に後楽園ホールで開催される「Lemino BOXING フェニックスバトル159」でプロデビュー戦に臨む。

 公開プロテストは興行のセミファイナル前のリングで行われた。日本ユース・ライトフライ級王者・末国龍汰(21)=ライオンズ=と3分3ラウンドのスパーリングの後、シャドーボクシングも披露した。メインイベント前にリング上で合格が発表され、「無敗で世界チャンピオンになることを目指したい」と宣言。デビュー戦へ向け「KOを目指すと言ったらありきたりになるので、一撃で倒すインパクトを見せたい。普通のKOとは違うところを見せていきたい」と意気込みを語った。

 スパーリングでは、現役日本ユース王者を右ジャブでコントロール。相手の出端に左をかぶせるなど、ハイレベルな攻防を見せた。「緊張はそこまでなかった。きょうは3ラウンドだしヘッドギアもつけていたが、照明もアマチュアとは全然違うので、そこは楽しかった」と振り返った。「太い14オンス(のグローブ)だったので、得意としているストレートやジャブがなかなか(ガードの)中を通らなかった」と語る一方、「カウンターのストレートは、(試合用の)8オンスのグローブだったら、という手応えはあった」と自信ものぞかせた。

 スパーリングの出来は「(本来の)10%ぐらいじゃないですか。全然です」と満足はしていない。

「自分はパワーがあると思っている。ヘッドギアなし、8オンスだったらどうなるのか。本番の試合が楽しみです」と笑みをこぼした。

 中山は東福岡高時代、全国総体(インターハイ)で3連覇。23、24年の選抜、23年アジアユース、25年国スポでも優勝するなど、アマチュア戦績は57勝(30RSC)1敗を誇る。28年ロサンゼルス五輪に51キロ級での出場を目指し駒大に進学したが、同五輪の最軽量級が55キロ級に変更となり「それならプロの世界チャンピオンを目指そう」と今年3月に1年で中退し、プロ転向を決断した。駒大では、今春駒大を卒業して今月プロテストを受験予定の長男・颯太、駒大3年の次男・鉱一とともに「中山3兄弟」として活躍。昨年度の関東大学リーグ1部では、3兄弟がいずれも全勝で階級賞(颯太=ライトウエルター級、鉱一=ライト級、聖也=フライ級)を獲得するなど2連覇に貢献した。

 アマチュア時代、「ザ・サンダー」片岡雷斗(19)=大橋=とは高校2年時の総体決勝で対戦し、中山が判定勝ち。片岡にアマチュア唯一の黒星(57勝31RSC1敗)をつけた。また、アマチュアで公式戦49戦全勝(33RSC)を誇り、この日プロデビューした「ザ・キング」藤木勇我(18)=大橋=にも、小学6年時に勝利している。

 この日の興行のメインでは藤木がプロデビュー戦、片岡雷斗はプロ2戦目に臨んだ。

中山は「同世代で高校の時も一緒に決勝などに残って試合をしていたメンバーなので、同じチームになったというのは感慨深いところもある。これから切磋琢磨して、みんなで世界チャンピオンになれればと思っている」。ライバルでもある仲間たちと、世界へと飛躍していくことを誓った。

 ◆中山 聖也(なかやま・せいや)2006年11月7日、福岡市東区生まれ。19歳。6歳から兄2人と「スタービーアマチュアボクシングスクール」でボクシングを始める。22~24年総体、23、24年選抜、23年アジアユース、25年国スポでも優勝するなど、東福岡高、駒大でアマ7冠。アマチュア戦績は57勝(30RSC)1敗。身長171センチのサウスポー。4人きょうだいの三男(兄2人と妹1人)。趣味は買い物。

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