チーターは犬型ロボットにどんな反応を示すのか?こうなった
 オーストラリア、シドニー動物園で飼育されている2頭のチーターが、四足歩行の犬型ロボットにどんな反応を示すのか実験が行われた。

 これは飼育動物たちに、野生に近い環境を与えようとする試みであり、自然界では獲物を追い走り回っているチーターに刺激や選択の余地を与える試みだ。


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Cheetah vs Robodog - Zoo Robot Research testing world 1st - Sydney Behind the scenes

 自然環境とは違う飼育下に置かれた野生動物たちは、ストレスがたまりやすい。そこで、飼育動物の福祉と健康を改善するために飼育環境に変化を与えるなど、様々な試みが行われている。

 これは「環境エンリッチメント」と呼ばれている。

 地上でいちばん速い動物と言われているチーターは、自然の中で獲物を追い求めて走り回っている。

 疑似的にそれを体験してもらう為、四足歩行の犬型ロボットを投入して、その反応を調べるテストが行われた。

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 まずは1頭目のチーターが解き放たれた。本能的に犬型ロボットを追いかけていくチーター。その姿は大自然の中にいるようだ。

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 ロボットは人間の手によって遠隔操作されている。今回初の試みということで、チーターは距離をとりながらロボットの様子をうかがっている。

 2頭目も投入。同様に一直線にロボットに向かっていったものの、警戒心を抱きながらやはり相手の様子を伺っている。


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 飼育動物に野性と同様の行動を引き出し、心的活動を発現させる刺激を与えたり、望ましくない異常な行動を減らすことは、飼育動物たちの幸せや健康や向上させるうえで大切なことだ。

 この目的のために、動物園や水族館などでは、餌の与え方を変化させたり、飼育室の構造を変えたりと様々な工夫を行っている。

 猫が猫じゃらしで遊ぶように、犬型ロボットが、チーターに刺激を与え、遊び心を満足させてくれるのなら、環境エンリッチメントとしてこの試みは成功と言えるだろう。

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 犬型ロボットをもうちょっとモフモフにさせたり、獲物のニオイをつけたりすると、チーターたちももっと楽しんでくれるかな?

 楽しめば楽しむほどロボットは壊れるのでコストはかかりそうだけど。

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