
ここにたどり着くことができたら、アルマゲドンを生きのびられるかもしれない。イタリア、アウロンツォ・ディ・カドーレのクリスタッロ山、標高2760メートルのところに、第一次世界大戦中につくられたとんでもないシェルターがある。
東アルプス山脈の一部であり、ユネスコの世界遺産に登録された「ドロミーティ(ドロミテ)」内にあるクリスタッロ山は、3000メートル以上の頂が4つも連なる長いのこぎり状の尾根になっている。
今日でこそ、この山の尾根はアンペッツォ・ドロミテ国立公園の一部になっているが、第一次大戦中は、イタリアとオーストリア・ハンガリーとの激しい戦闘の舞台だったのだ。
敵の目を盗むため、高山に設置された山岳シェルター 第一次世界大戦中に戦場となったこの地では、イタリア陣営、オーストリア・ハンガリー陣営とも、大砲など大型の武器を設置、互いに陣地の地下にトンネルを掘ったり、山頂を爆破して雪崩を引き起こし、何千と言う死者を出した。
今は彼らが岩を穿って作った地下通路をハイキングすることができるが、驚きと恐怖を禁じ得ないような場所だ。
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また、山中にはシェルターや掩蔽壕(えんたいごう)がたくさん作られた。その歴史的背景や、ほぼ垂直の崖というとんでもない場所を考えると、この建造物は、間違いなくアルマゲドンを生きのびることができるのではないだろうか。
このシェルターはクリスタッロ山の標高2760メートル地点に作られたものである。しっかりと山に埋め込まれており、敵から逃れるには最適だ。食糧や水の補給が大変そうだけども。
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ドラマチックな絶景が楽しめる世界遺産「ドロミーティ」 東アルプス山脈の一部である「ドロミーティ(ドロミテ)」は、イタリア北東部に伸びるイタリアアルプスの巨大な山塊の一部で、トレンティノ=アルト・アディジェ州、ヴェネト州、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている。
総面積14万1903ヘクタールにおよび、世界でもっともドラマチックな山岳観光地のひとつであり、2009年にユネスコ世界遺産に登録された。
切り立った崖、垂直の壁、鋭い尖峰、カルスト台地、牧歌的な峡谷、高山の牧草地などの独特な景観を作り出す山容に、訪れた者は心を奪われることだろう。
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人気の登山コース この地がふたつのすばらしい「ヴィア・フェラータ」のある人気の観光地となっているのは、当然といえば当然だ。
イタリア語で"鉄の道"を意味する「ヴィア・フェラータ」は、ワイヤーロープやはしご、木製の歩道や吊り橋がしっかりと固定され、設備などが整っている「登山コース」のことだ。
登山者は、2本のリードのついたハーネスを装着し、それを金属製の固定ワイアにつないで落下の危険性を最小限にする。ケーブルや、鉄製のラングやペグ、ステップやブリッジ、梯子などを駆使して足場や手がかりを確保する。
このようにして、登山者たちは危険なルートをリスクを最小限にして登ることができる。
この登山ルートは、ロッククライミングや上級者向け登山のように、高度な技術や専門的な装備がなくても、一般の人たちが難易度の高い山頂に登頂することができるチャンスを与えてくれる。
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Monte Cristallo - Dibona Klettersteig
ルートを進めば、ほかにもとんでもなく危険な場所に作られたシェルターなど、第一次大戦の名残をたくさん見つけることができるだろう。
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4. Dolomites
via ferrata, Monte Cristallo, Ivano Dibona, 31/07/18
References:Cristallo / This Alpine Shelter in the Italian Dolomites Will Definitely Survive the Armageddon - Earthly Mission / written by konohazuku / edited by parumo
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東アルプス山脈の一部であり、ユネスコの世界遺産に登録された「ドロミーティ(ドロミテ)」内にあるクリスタッロ山は、3000メートル以上の頂が4つも連なる長いのこぎり状の尾根になっている。
今日でこそ、この山の尾根はアンペッツォ・ドロミテ国立公園の一部になっているが、第一次大戦中は、イタリアとオーストリア・ハンガリーとの激しい戦闘の舞台だったのだ。
敵の目を盗むため、高山に設置された山岳シェルター 第一次世界大戦中に戦場となったこの地では、イタリア陣営、オーストリア・ハンガリー陣営とも、大砲など大型の武器を設置、互いに陣地の地下にトンネルを掘ったり、山頂を爆破して雪崩を引き起こし、何千と言う死者を出した。
今は彼らが岩を穿って作った地下通路をハイキングすることができるが、驚きと恐怖を禁じ得ないような場所だ。
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また、山中にはシェルターや掩蔽壕(えんたいごう)がたくさん作られた。その歴史的背景や、ほぼ垂直の崖というとんでもない場所を考えると、この建造物は、間違いなくアルマゲドンを生きのびることができるのではないだろうか。
このシェルターはクリスタッロ山の標高2760メートル地点に作られたものである。しっかりと山に埋め込まれており、敵から逃れるには最適だ。食糧や水の補給が大変そうだけども。
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ドラマチックな絶景が楽しめる世界遺産「ドロミーティ」 東アルプス山脈の一部である「ドロミーティ(ドロミテ)」は、イタリア北東部に伸びるイタリアアルプスの巨大な山塊の一部で、トレンティノ=アルト・アディジェ州、ヴェネト州、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている。
総面積14万1903ヘクタールにおよび、世界でもっともドラマチックな山岳観光地のひとつであり、2009年にユネスコ世界遺産に登録された。
切り立った崖、垂直の壁、鋭い尖峰、カルスト台地、牧歌的な峡谷、高山の牧草地などの独特な景観を作り出す山容に、訪れた者は心を奪われることだろう。
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人気の登山コース この地がふたつのすばらしい「ヴィア・フェラータ」のある人気の観光地となっているのは、当然といえば当然だ。
イタリア語で"鉄の道"を意味する「ヴィア・フェラータ」は、ワイヤーロープやはしご、木製の歩道や吊り橋がしっかりと固定され、設備などが整っている「登山コース」のことだ。
登山者は、2本のリードのついたハーネスを装着し、それを金属製の固定ワイアにつないで落下の危険性を最小限にする。ケーブルや、鉄製のラングやペグ、ステップやブリッジ、梯子などを駆使して足場や手がかりを確保する。
このようにして、登山者たちは危険なルートをリスクを最小限にして登ることができる。
この登山ルートは、ロッククライミングや上級者向け登山のように、高度な技術や専門的な装備がなくても、一般の人たちが難易度の高い山頂に登頂することができるチャンスを与えてくれる。
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Monte Cristallo - Dibona Klettersteig
ルートを進めば、ほかにもとんでもなく危険な場所に作られたシェルターなど、第一次大戦の名残をたくさん見つけることができるだろう。
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4. Dolomites
via ferrata, Monte Cristallo, Ivano Dibona, 31/07/18
References:Cristallo / This Alpine Shelter in the Italian Dolomites Will Definitely Survive the Armageddon - Earthly Mission / written by konohazuku / edited by parumo
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