イギリスの医師が5G通信でアメリカのバナナをリモート操作で遠隔手術
 5G(第5世代移動通信システム)を活用したさまざまな実証実験が医療現場で試されている。高速で大容量の通信能力は遠隔医療に革命をもたらすと期待されている。


 この動画はイギリス・ロンドンにいる外科医が、5G通信を利用し、アメリカ・カリフォルニア州のロボットアームを遠隔操作し、バナナの手術を行う実験映像だ。

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Surgeon in London performing remote operation on a banana in California using5Gがもたらす遠隔手術の可能性 この動画は5G通信で、ロンドンの外科医がカリフォルニアのロボットアームを遠隔操作し、バナナの手術を行っているところだ。

 ロボットアームのメスでバナナをさっくりカットし、中に埋まっている黒っぽいレーズンのようなものを取り出す。

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 その後丹念に糸で縫い合わせていく。

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 5G(第5世代移動通信システム)のもつ超低遅延性(反応速度の速さ)は、医師が手術ロボットをリモート操作する遠隔手術に効果を発揮する。

 遅延とは反応速度のことで、実行リクエストから反応するまでにかかる時間のことだ。5Gの反応時間1~2ミリ秒(0.001~0.002秒)で4Gの平均50ミリ秒(0.05秒)の約50倍速い。

 これにより遠隔医療の高品質化が期待できる。

 ゴッドハンドを持つ外科医が、国境を隔てた地球の裏側に住んでいる患者をロボットアームにより緊急手術することが可能となるのだ。

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