ノストラダムスが予言する2022年に起きるかもしれない5つのこと
 1555年、フランスの医師であり占星術師、ノストラダムス(1503~1566年:本名ミシェル・ド・ノートルダム)は、1555年に詩集『予言集』を出版した。日本では「ノストラダムスの大予言」の名で知られている。


 この本は942の四行連詩で構成され、それぞれが未来を予言していると信じられており、ヒトラーの台頭からJFKの暗殺など、様々なことを的中させたと言われている。もちろん外れた予言もある。

 予言集は非常に抽象的なことが書かれている為、様々な解釈が可能であり、解釈の仕方によって内容も異なってくる。故に「1999年7の月に人類が滅亡する」とされた予言も、作家である五島勉氏の解釈によるもので、海外では別の解釈がなされている。 それでも、歴史上の有名人や団体、社会現象に関する用語が的確に予言されているとして、ある種の相関関係があると見る向きは多い。

 信じるか信じないかはあなた次第だが、2022年、ノストラダムスはどんな年になると予言しているのか(解釈されたのか)、そのいくつかをみてみよう。

1.空から地球に何かが降って来る

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 ここ数年、予言の最前線にたっているのは、小惑星が地球に衝突する脅威だ。

 小さな流星群なのか、壊滅的な絶滅レベルのものなのかはわからないが、ノストラダムスはこう予言している。
空から降ってくる火を見よ
 2021年4月12日、小惑星「2021GW4」は地球の表面から19821キロメートルの距離を通過した。

 直径5メートル弱くらいの小惑星たったため、地球の大気圏に入った瞬間、燃え尽きて細かい破片になってしまう可能性が高く、それほどの脅威にはならなかった。

 NASAによると、次のニアミスは2029年頃に起こるという。とすると、ノストラダムスのこの予言はなにを意味するのだろう?

 "空から火が降ってくる"という詩を、なんらかの星の脅威と解釈している人は多いが、それがもっと、人為的なものだとしたら?人工衛星やロケット、宇宙デブリ?2. 戦争。
フランスが関係する

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 ノストラダムスの予言は星の動きをべースにしているため、それがいつ起こるのか、正確な日時を特定するのは非常に難しい。

 だが、2022年に起こる可能性があると絞り込まれているものは、ヨーロッパを巻き込む戦争という予言だ。

 東からの脅威によるフランスの侵略というのは、ノストラダムスの予言の中で繰り返し出てくるテーマだが、次の予言は、2022年の春のことをさしていると推測される。
青い頭は白い頭になるだろう。ある程度の被害はそこそこある。両者にとってのフランスの善がいずれなされるのだから
 ノストラダムスの予言は、どれもたいだい曖昧だ。この詩は、第三次世界大戦の勃発を暗示しているのか?あるいは2022年に行われるカタールでのサッカーワールドカップへのフランスの出場権のことをほのめかしているのだろうか?

 フランスを破るチームのユニフォームが白なのかどうかも注目してみよう。3. インフレと飢餓

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 ノストラダムスのもうひとつの警告は、経済が衰退している中で、物価が上がっている状態に対してだ。
学ぶべき大修道院長、修道士、修行僧はいない。蜂蜜の値段は、蝋燭よりも遥かに高い。小麦の価格も高いため、その男は突き動かされる。男の仲間たちは、彼の絶望の中、わずかな食べ物を口にする
 政情不安、ブレグジット(イギリスのEU離脱)、世界的なコロナパンデミックはすべて、近年のインフレの原因になっている。


 だが、ノストラダムスは、「#eattherich(Eat the rich:収入や富の不平等に対抗するために使用されるスローガン)」ムーブメントを予測したのだろうか? それともこの詩には、もっと深い隠喩が隠されているのだろうか?

 いずれにしても、2022年にインフレと飢餓が原因で暴動が起きても、驚くことなかれと彼が言っているのだと考えていいだろう。

 ちなみに、2021年1月4日、136.1円だったレギュラー1リットルあたりのガソリン価格)は12月には170円台の水準となっている。気候変動

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 ここ数年の異常気象を考えると、驚くことではないかもしれないが、すでに1555年に、ノストラダムスは海水温の上昇を予言していた。
太陽のように、頭が輝く海を焼き尽くすだろう。黒海に生息している魚は皆、茹であがってしまうだろう。

ロードス島とジェノバが半分、飢餓状態になり、地元の人々はそれを打ち負かすのに苦労するだろう
 地球の気温が上がり、海面が上昇し、食物連鎖の複雑な状況がすでに明らかになりつつある中、2022年は気温が限界点に達する年になってしまうのだろうか?

 魚が海で茹であがってしまうことはないだろうが、私たちはすでに地球上で起こっている大量絶滅レベルの出来事を目撃している。

 サンゴ礁の死滅、自然生息地の消滅、世界的な魚類の数の減少などは、ノストラダムスが予言した海の沸騰と飢餓が、すぐそこまで迫ってきていることを示す警告のサインなのかもしれない。人工知能(AI)の台頭

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 この数十年の技術の進歩はめざましものがあり、1年後、2年後になにが開発されるのか、予測するのは困難だ。だから、500年も前にノストラダムスが、人工知能を予言していたことは、とても驚くべきことだ。
夜、高い山の上にかかる満月。孤高の頭脳をもつ新たな賢者がそれを見る。不死となった弟子たちによって、視線を南へ向け、胸に手を当て、体は火に包まれる
 人工知能(AI)は、スマートスピーカーや入力予測、顔認識、自動運転車など、さまざまなものに使われている。


 だが、人間がそうした技術、とくにロボットに依存しすぎることの意味について、多くの専門家が警鐘を鳴らしている。

 ノストラダムスは、不死の弟子たちや、潜在的な悪影響をもたらす可能性を記述することで、この事態を先取りしていたのかもしれない。

 ということでこの予言が当たるかを確認する為にも、2022年も頑張って生き延びていこう。

References:Nostradamus predicts: What's in store for 2022? | Sky HISTORY TV Channel / This Is What Nostradamus Actually Predicted Would Happen In 2022 | IFLScience / written by konohazuku / edited by parumo

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