犬と深い絆を結んだカササキフエガラス。すっかり犬化が進み、新たに生まれた子犬とも仲良しに
image credit:peggyandmolly/Instagram

 去年、散歩中の犬が瀕死の状態のカササキフエガラスを発見、飼い主が保護したところ両者は深い絆で結ばれたという話を紹介したが、今回はその続編である。

 メス犬のペギーは、カササキフエガラスのモリーを思うあまり、疑似妊娠して母乳まで出した。
モリーの方もペギーに懐きまくり、自分を犬と思い込んでいるようだった。

 いつでも野生に戻れる環境にあるのだが、モリーはペギーのそばを離れない。そんな中、ペギーは子犬を出産したそうだ。

 モリーは小犬とも仲良くなって、ますます犬化が進行しているという。

瀕死の状態の鳥を発見、深い絆を結んだ犬 オーストラリアのクィーンズランド州クーメラに住むジュリエットさんは、去年9月、愛犬のスタッフォードシャー・ブル・テリアのペギーを散歩させていたところ、ペギーが草むらで激しく吠え始めた。

 そこには瀕死の状態のカササキフエガラスが。ジュリエットさんはすぐに保護し、専門家のアドバイスを受けながら看病をした。

 その間、飼い犬のペギーとモリーと名付けたカササキフエガラスの間に特別な感情が生まれ始めたことに気付いた。

 ペギーは、妊娠していないのに母乳が出るようになり、ジュリエットさん一家を驚かせた。モリーもすっかりペギーに懐き、離れられない関係に。

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 異種の両者の間には、母子のように、そして親友のように強い絆が生まれた。[画像を見る] ペギーが子犬を出産、小犬とも仲良しに 野生の鳥ゆえに、元気になったモリーがいつでも自然に戻れるような環境を整えていたが、モリーは一家のもとにいるのがよほど居心地いいのか、一向に野生に帰ろうとしなかった。


 というか自分を犬だと思い込んでいるようで、常にペギーのそばに寄り添い、ペギーの仕草を真似をするようになったという。

 やがてペギーは5匹の子犬を生んだ。フェニックス、カイ、ジェット、ジャスパー、ルビーと名付けられた子犬たちともすぐに仲良くなったモリー。[画像を見る]  そのうち4匹は、既に新しい家族が見つかり貰われて行ったが、ルビーだけはペギーと一緒に夫妻のもとに留まった。

 すると、モリーは、自分の妹のように、ルビーへ愛情を注ぎ始めた。3者の仲睦まじい様子は、ただただ美しく微笑ましいとジュリエットさんは話す。[画像を見る]
ペギーもママになって、モリーも成長しています。今、モリーはとても健康で尾羽も生えそろっています。
 ジュリエットさんによると、互いに成長しても、両者の絆は変わらず、むしろより強くなっているという。

 モリーもますます犬化が進んでいるようだ。

 もしかしたら、この先いつかモリーが一家のもとから飛び立って行く日が来るかもしれないが、今のところその気配は全くないようだ。[画像を見る]  なお、モリーとペギー、ルビーの日常は、インスタグラムアカウント『peggyandmolly』でシェアされており、多くのフォロワーがその更新を楽しみにしている。


written by Scarlet / edited by parumo

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