ヤシガニにロックオンされたゴルフクラブの末路
 ゴルフ場にヤシガニが出没すること自体びっくりなのだが、ここはオーストラリア、クリスマス島である。アカガニの聖地として知られているがヤシガニも多く存在している。


 クリスマス島でゴルフを楽しんでいた一行だが、いつのまにかキャディバッグを登り、ゴルフクラブにヤシガニが装着オン。

 クラブのシャフトをしっかり握って放さない。無理やり引きはがそうとしたところ、シャフトがポキンと折れてしまったようだ。ハサミの威力ぱねぇ。

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Robber Crab snapping Golf club ヤシガニ、ゴルフクラブにロックオン ヤシガニは陸に住む節足動物の最大種。銀食器や鍋など、金属製の光る物を持ち去ることから英語では泥棒ガニ(Robber Crab )と呼ばれている。

 ゴルフクラブも金属製だし光沢はある。だもんだからヤシガニにロックオンされても致し方のないところだろう。

 一度つかんだら自分のものとばかりに絶対に離さない。ハサミでしっかりシャフトを握り、男性が引きはがそうとしてもひっついて離れない。

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 このままではらちが明かないので、男性はキャディバッグからヤシガニが引っ付いたクラブ数本を抜き出し、地面に置いた。

 ヤシガニはもはやゴルフクラブと一体になっている。


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 ヤシガニがしっかりとハサミで握っている1本のクラブを引き抜こうとしたところ、シャフトはポキンと折れてしまった。

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 ヤシガニはその名の通り、ヤシの実を切り裂くことができるほど強力だ。そのハサミはゴルフクラブのシャフトレベルなら、簡単に真っ二つにしてしまう。

 人間の指をへし折ることなんて造作ないので、ヤシガニに接触する時は細心の注意が必要だ。しかも力も強く、30キロ程度のものなら持ち上げることもできる。

 ヤシガニにロックオンされてしまったら最後。ゴルフクラブや用具は諦めた方がよさそうだ。

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 ヤシガニは絶滅危惧種に指定されており、クリスマス島では保護活動により、多くのヤシガニたちが生態系を築き上げている。

 で、食べられるのか?食べたらおいしいのか問題だ。

 尾に詰まっている濃厚な味噌がおいしいことから高級食材として扱われることもあるそうだが、ヤシガニが餌にするものに毒が含まれている場合、それが蓄積され嘔吐や下痢、手足のしびれなどの症状が出る場合もあるそうだ。死亡例も確認されている。

 ミクロネシアなどではヤシガニの養殖が試みられているそうだ。
ちなみに日本の沖縄に生息している。

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