NASAによると、2022年1月19日、日本時間の午前6時51分頃、直径およそ1100メートルの小惑星「1994 PC1」が高速で地球に最接近するという。
東京タワー(333メートル)の3倍以上、世界一高い超高層ビル、ブルジュ・ハリフ(829.8メートル)よりも巨大だ。
1994 PC1は、その大きさと、定期的に地球のそばを通過することから、「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に分類されている。
とは言っても今回の接近では、地球から193万キロ離れたところを通過する予定となっており、地球に影響を及ぼす可能性は低いとされている。
2022年1月19日、巨大小惑星が高速で最接近 今回、1994 PC1が最接近するのは、日本時間1月19日午前6時51分頃。
今後200年では最大の接近で、月より5.15倍離れたところを、地球に対して秒速19.56キロの猛スピードで通過する。そのため、まるで空を横切る星のように見えるという。
天文ファンにとっては一大イベントかもしれない。EarthSkyによると、地域によっては150mm口径の望遠鏡で観察できるとのこと(日本は不明)。ただし明るさは10等級なので、肉眼や双眼鏡では難しいようだ。
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1997年に地球のフライバイ中に撮影された小惑星 / image credit:Sormano Astronomical Observatory in Italy潜在的に危険な小惑星に分類される「1994 PC1」 1994年にサイディング・スプリング天文台の天文学者ロバート・マクノートによって発見された1994 PC1は、「アポロ群」に属し、ケイ酸鉄やケイ酸マグネシウムなどの石質の物質を主成分とする「S型小惑星」だ。
アポロ群は、もっとも一般的な小惑星グループで、軌道長半径が地球とよく似ている。そのため地球に接近することもあり、潜在的に脅威とみなされることがある。
たとえば、1年7ヶ月かけて太陽を公転する1994 PC1の場合、その太陽との距が、地球と太陽の距離の0.9~1.8倍とかなり似ている。
前回、地球に接近したのは89年前の1933年1月17日のこと。この時は今回よりも近く、地球から110万キロの距離を通過した。そして次回地球に接近するのは、2105年1月18日になるはずだ。
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2022年1月1日時点での1994 PC1の位置 / image credit:Tomruen/Wikimedia, CC BY 4.0NASAが小惑星の接近を発表 今回の接近については恐れる必要がないとは言え、1994 PC1級の小惑星は60万年に一度に地球に衝突すると考えられている。
最近でも、1月5日から7日にかけて車から飛行機ほどの大きさの小惑星が5つ接近するとNASAが公式サイトで発表した。
Next Five Asteroid Approaches
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どれも距離的には地球から遠いため、異星人が小惑星をコントロールでもしない限りは衝突の危険性はかなり低そうだ。
References:EarthSky | Huge asteroid will pass Earth safely January 18 / written by hiroching / edited by parumo
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東京タワー(333メートル)の3倍以上、世界一高い超高層ビル、ブルジュ・ハリフ(829.8メートル)よりも巨大だ。
1994 PC1は、その大きさと、定期的に地球のそばを通過することから、「潜在的に危険な小惑星(PHA)」に分類されている。
とは言っても今回の接近では、地球から193万キロ離れたところを通過する予定となっており、地球に影響を及ぼす可能性は低いとされている。
2022年1月19日、巨大小惑星が高速で最接近 今回、1994 PC1が最接近するのは、日本時間1月19日午前6時51分頃。
今後200年では最大の接近で、月より5.15倍離れたところを、地球に対して秒速19.56キロの猛スピードで通過する。そのため、まるで空を横切る星のように見えるという。
天文ファンにとっては一大イベントかもしれない。EarthSkyによると、地域によっては150mm口径の望遠鏡で観察できるとのこと(日本は不明)。ただし明るさは10等級なので、肉眼や双眼鏡では難しいようだ。
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1997年に地球のフライバイ中に撮影された小惑星 / image credit:Sormano Astronomical Observatory in Italy潜在的に危険な小惑星に分類される「1994 PC1」 1994年にサイディング・スプリング天文台の天文学者ロバート・マクノートによって発見された1994 PC1は、「アポロ群」に属し、ケイ酸鉄やケイ酸マグネシウムなどの石質の物質を主成分とする「S型小惑星」だ。
アポロ群は、もっとも一般的な小惑星グループで、軌道長半径が地球とよく似ている。そのため地球に接近することもあり、潜在的に脅威とみなされることがある。
たとえば、1年7ヶ月かけて太陽を公転する1994 PC1の場合、その太陽との距が、地球と太陽の距離の0.9~1.8倍とかなり似ている。
前回、地球に接近したのは89年前の1933年1月17日のこと。この時は今回よりも近く、地球から110万キロの距離を通過した。そして次回地球に接近するのは、2105年1月18日になるはずだ。
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2022年1月1日時点での1994 PC1の位置 / image credit:Tomruen/Wikimedia, CC BY 4.0NASAが小惑星の接近を発表 今回の接近については恐れる必要がないとは言え、1994 PC1級の小惑星は60万年に一度に地球に衝突すると考えられている。
最近でも、1月5日から7日にかけて車から飛行機ほどの大きさの小惑星が5つ接近するとNASAが公式サイトで発表した。
Next Five Asteroid Approaches
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どれも距離的には地球から遠いため、異星人が小惑星をコントロールでもしない限りは衝突の危険性はかなり低そうだ。
References:EarthSky | Huge asteroid will pass Earth safely January 18 / written by hiroching / edited by parumo
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