
2022年、地球から最も遠い場所での満月、マイクロムーンとなる。巨大小惑星も接近しているが、月の位置には遠く及ばないので、まずはお月様に今年一年の願掛けをしよう。
1月の満月は今年最少のマイクロムーン 2021年で、地球から最も遠い位置で満月となったのは12月。そして2022年は1月の満月と、2か月連続でのマイクロムーンとなる。
何故毎月満月が起きる位置が変化するのか?
それは、地球の公転する月の軌道が楕円形をしており、さらに、太陽や地球などの重力を受けて変化するためだ。そのため、満月や新月のときの距離が変わり、今回の満月が、2022年で最も遠い位置で起きるということだ。
ちなみに今年最も地球に近い満月は、7月14日のもので、地球に最接近した状態で起きる満月は、スーパームーンと呼ばれている。
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image credit:国立天文台
今回のマイクロムーンは、7月のスーパームーンに比べて、視直径が約11%小さく、面積は約21%少ないが、実際に肉眼で見ただけでは、大きさの違いには気が付かないかもしれない。ウルフムーンと呼ばれる由来 アメリカの先住民たちは、毎月の満月に名前を付け、暮らしに役立てていた。The Old Farmer’s Almanacという農業暦によると、1月の満月は「ウルフムーン」となる。
まだアメリカ大陸にたくさんの狼がいた時代につけられた名称で、冬のこの時期、狼たちはより頻繁に遠吠えをすることからこの名がついたと言われている。
冬の厳しい時期、狼たちは仲間を見つける為に遠吠えをし、力を合わせて一緒に狩りを行っていたようだ。そんな狼たちに先住民たちは多大なる敬意を抱いていたという。
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満月の見方 今回の満月の最大は、1月18日(火)の8時48分となる。太陽はすでに昇ってしまっているので、19日の日没後か、18日の日没後ならよく見えるだろう。
月は東の空から昇り、西の空へと沈んでいく。日没直後なら東か北東、日の出前なら北西か西の空に注目だ。
月の出入り時間は地域によって若干異なるので以下のサイトで地名と日時を選択して「計算」を押すと確認することができる。
月の出月の入り(日本地名選択) - 高精度計算サイト
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天気予報によると、東北、北海道、北陸は雪になる可能性が高いそうなので、雲に阻まれてしまう可能性もあるが、月に1度、空を見上げることで、気持ちのリセットができるようになるんじゃないかな。
何があっても満月だけはいつも通りやって来るという事実は、激動の時代を生きる我々にとってある種の癒しになってくれるんじゃないかしら。
北海道名寄市なよろ市立天文台から満月リアルタイム中継
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2022年1月18日 今年最小の満月
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