
今年190歳を迎えるジョナサンは、2022年1月に、存命中最高齢の陸生動物としてギネス記録を更新した。 日本の江戸時代に生まれたとされるジョナサンは、まさにいくつもの時代をまたいで生きている。
190歳を迎えた最長寿ジョナサン、ギネス世界記録を更新 ギネス世界記録は、1832年に生まれたと推定されているジョナサンが、今年、歳を迎えるとして、2022年01月12日にギネス世界記録を更新したことを発表した。
セイシェルゾウガメのジョナサンは、最古の生存する陸上動物として既にギネス世界記録保持者だったが、現在は「史上最古のカメ」として公式に認定されている。
ジョナサンは、以前の記録保持者であるホウシャガメの“トゥイ・マリラ”を打ち負かした。トゥイマリラは、1965年に亡くなるまで少なくとも188年は生きていたとされている。I am in the @GWR news too…..the oldest ever Chelonian. Thank you to Joe and all my friends on #StHelena for looking after me over all my years here on island.
— Jonathan (@Jonathan_onStH) January 19, 2022
‘190-year-old Jonathan becomes world's oldest tortoise ever’ https://t.co/RguSXSm1CI via @GWR;
南大西洋のセントヘレナ島に住んでいるジョナサンの担当獣医であるジョー・ホリンズさんは、ギネス世界記録ウェブサイトにこのように語っている。
彼は地元の象徴であり、変化に直面した時の粘り強さの象徴でもあります。[画像を見る] まだまだ性欲旺盛のジョナサン 英ロンドンの大英博物館によると、ジョナサンは1882年(推定50歳)にセントヘレナ島へやって来たという。
しかし、島への到着に関する情報が正確ではなく、ジョナサンの出生の実際の記録がないため、実際には200歳になる可能性があるとセントヘレナ島の観光局長であるマット・ジョシュア氏は言う。
確かに、1882年から1886年までのジョナサンの写真を見ると、彼が完全に成長していることを示しており、そのため今日では190歳を超える可能もあるようだ。
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高齢の為、白内障になりほとんど目が見えず、匂いもわからないが、耳はまだ機能しているというジョナサンは、現在セントヘレナ総督官邸の敷地内で、ゾウガメの仲間であるデイヴィッド、エマ、フレッドと一緒に暮らしている。
ジョナサンは十分なカロリーを得るため、週に一度手で餌を与えられる。
ギネス世界記録によると、ジョナサンの好きな食べ物は、キャベツ、キュウリ、人参、りんごなどの野菜や果物で、食べること以外に交配にも積極的だそうだ。[画像を見る]
年齢にもかかわらず、ジョナサンはまだ性欲があり、エマや時にはオスのフレッドと交尾するのが頻繁に見られます。動物は、しばしば性別に敏感ではないこともありますから。[画像を見る] 今年12月のジョナサンの誕生日に向け、お祝いを計画中 科学者たちは、ジョナサンのようなカメがこれほど長く生きることをまだ解明していない。
穏やかな日には、日光浴を楽しんでいます。熱を吸収する甲羅から長い首と脚を思いきり出しています。ですが、寒い時には葉や草に身を潜め、一日中そこに留まっています。
ジョナサンは、複数の感覚が劣っていますが、まだまだエネルギーを十分に持っています。(ホリンズ医師)
しかし、一般的にゾウガメはアポトーシスと呼ばれるプロセスで、損傷した細胞をすばやく抹消する機能を備えていることから、その体内システムが加齢とともに通常は劣化する細胞の損傷の保護に役立っているのかもしれないと見ているようだ。[画像を見る] 島では誰からも愛されているジョナサン。ジョナサンの実際の生年月日は不明だが、セントヘレナのサイトによると、ナイジェル・フィリップス知事がジョナサンの公式の誕生日を12 月 4 日に指定した。 現在、島の当局者は今年12月の公式の誕生日に向けてのイベントに取り組んでいる。
その一環として、一連の記念切手の発行が予定されている他、今年ジョナサンを訪問する人は誰でも、ジョナサンの足型付き記念証明書を受け取ることができるということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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