ワニの咆哮からハイエナの笑い声まで、自然界で聞こえる10の怪音
 どこからともなく聞こえてきた音にゾクッとしたことがあるだろう。自然界から放たれるのは心地よく癒される音ばかりではない。


 見知らぬ大自然の中では、耳をすませば正体不明の不気味な音がそこかしこから聞こえてくるかもしれない。

 ここでは自然界から聞こえてくる10の怪音を聞いてみよう。

10. ワニの咆哮

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DRAGON SOUNDS - Alligator bellowing

 ワニは音を出さなくても恐怖の対象だ。大昔から地上に存在するために、その姿はドラゴンのようで独特だ。

 体長6メートルにも達するアメリカアリゲーターは、繁殖期になると轟くような咆哮を上げてお互いを呼び合う。

 オスもメスも大声で叫ぶが、オスの方が強烈で、まるでジュラシックパークを連想させる。あまりにも大きなノイズゆえに、水面が振動するくらいだ。

 ワニが何のきっかけもなく人を襲うことは滅多にないが、その雄叫びを耳にすれば、誰だって逃げ出すだろう。9. オオヤマネコ

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Lynx sounds somewhere in the north. Wild lynx scream at night.

 猫好きなら、猫がバラエティ豊かな音を出すことをご存知だろう。だがオオヤマネコのような大型ネコ科はレベルが違う。しかもただご褒美が欲しいというだけでなく、音を出す目的はいろいろだ。

 たとえば異性を惹きつけるために、長いうめき声を上げる


 ほかにも吠え声のような、短い低音を出すことがある。これは子供を守るためのものだ。

 また大人と対決するときは、3種類の音を駆使する。見た目はイエネコを大きくしたようなかわいらしい感じなのに、声はいかつい。だがそのギャップが良いではないか。8. 山に吹く風の音
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12 hours of Real Mountain Pass Wind Sounds for Deep Sleep Relaxation |Howling Wind Ambience #1

 不気味な場所で大きな物音が鳴ると、登場人物が「ただの風だ」と呟く。これはホラー映画のフラグのようなものだが、確かに風は不気味なノイズを立てることがある。

 不気味な風の音はさまざまな季節で耳にすることができる。多くの場合、そうした音は、付近の地形や植物の葉の形のせいで鳴っている。ちょうど唇をすぼめて息を吹けば口笛が鳴るようなものだ。

 だが自然の風の音色はバラエティ豊か。口笛のようなピューッという音もあれば、唸り声や獣の咆哮のような音がすることもある。
音の原因がわかっていたとしても、不気味なことに変わりはない。7. エリマキライチョウの”ドラミング”

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RUFFED GROUSE "DRUMMING" sound & video

 エリマキライチョウは打楽器の才能がある鳥だ。そのドラムの響きは400メートル離れていても聞こえ、それを感じることすらできるという。

 ご近所にエリマキライチョウがいたら安眠は保たれないかもしれない。だが、いい話があるとすれば、ここで紹介するほかの音に比べれば、不気味ではない。

 ドラムは口ではなく、翼で鳴らしている。翼を繰り返し上下に動かすことで、ドラムのような深く、くぐもった音を出す。それはライチョウがノリノリだからではなく、縄張りを主張し、メスを引き寄せるためのものだ。そう、ドラムの才能があるのはオスだけなのだ。6. カラス

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ハシブトガラス威嚇!の鳴き声 Large-billed Crow

 ホラー映画でお馴染みのカラスは、さまざまな文化で死を象徴するとされるが、高度な知能でも有名だ。道具を使うくらい頭がいいのだ。

 そうは言っても、カァという鳴き声が不気味なことに違いはない。
実のところ、種類によって鳴き声に違いがあり、日本でおなじみ、ハシブトカラス(カー、カー)とハシボソカラス(ガーガー)でも鳴き方が異なる。

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5. カナダ、アルバータ州の”トランペット”

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Strange sounds in Conklin, Alberta Jan. 12/2012

 カナダ、アルバータ州ではどこからともなく謎めいたトランペットの音色が聞こえてくる。ただでさえ不気味なのに、原因不明なのがより一層不穏さを掻き立てる。

 空から聞こえたという証言もあるが、有力な仮説によれば地下のプレートの動きが原因であるという。あるいは風に起因するという説もある。

 いずれにせよ、はっきりしたことは不明だ。わからないというのは、それだけで不気味なもので、アルバータ州のトランペットもご多分に漏れない。原因がなんであれ、それを耳にすれば背筋がゾクッとするはずだ。4. フクロウ

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Owl Sounds To Scare Birds | HQ

 フクロウと言えば、頭の良さ、大きな目、森の中の捕食者といったイメージだろう。その鳴き声は不気味で、森で耳にすればきっと不安になってくる。

 ほとんどの人はホーッ、ホーッという鳴き声を思い浮かべるだろう。だが、フクロウは金切り声など、さまざまな鳴き声を上げることができる。


 幼いヒナはとても騒がしく、餌をおねだりするために耳をつんざくような声を上げる。大人になれば、吠え声、叫び声、シューッやクーッという音、泣き声に悲鳴とありとあらゆる音を出す。

 おそらく昼間ならそれほど不気味ではないのだろう。だが夜、ひっそりと静まり返った森でホーッと聞こえてくれば、逃げ出したくなるに違いない。3. コウモリ

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The Sound of a Bat at Night

 英語では目が悪いことを「コウモリのように盲目」と表現したりする。が、実のところコウモリは盲目などではない。ただ夜に狩りをするには音の方が頼りになるので、それを使っているだけだ。

 その能力を「反響定位」という。いわばソナーのようなもので、高音の叫び声を上げて、反射されてきた音をもとに周囲の状況を把握するのだ。

 コウモリはこれのおかげで、夜でも不自由なく行動できる。確かに格好いいスキルだが、欠点は少々不気味なことだ。遠くからでもよく聞こえるほどの高音で、静かな夜だと羽の音すら聞こえてくる。


 ホラー映画や薄気味悪い伝説のおかげで、誰もがコウモリに対して健全な恐怖心を抱いていることだろう。だがいくら知識があっても、不気味なものは不気味だ。2. クマ

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Grizzly Bear Sounds

 クマの鳴き声はほとんどの人が知っているだろう。だからと言って、実際に山の中で野生のクマの吠え声を耳にする心の準備ができているわけではない。その唸り声は不気味なだけでなく、とにかく恐ろしい。

 唸り声を上げるクマはただの荒くれ者にしか思えないだろうが、彼らは理由なく騒いでいるわけではない。クマはさまざまな音を出すことで知られている。

 比較的静かな低い唸り声は、ほかのクマや子供とのコミュニケーションだ。食事を楽しんでいるときは、ハミングすることもある(子グマは特にそうだ)。

 母親からはぐれた子グマは泣き声を上げる。だが最恐に不気味なのは、敵に遭遇したグリズリーの咆哮だ。大きな低音の咆哮は警告でもある。
おそらく人間だけでなく、あらゆる哺乳類の耳に不気味に聞こえているのではないだろうか。1. ハイエナの”笑い声”
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Roxy the hyena "laugh" loudly in front of her meal

 ハイエナの笑い声はちょっと変わっている。高く短い音で「ウホウホウハウハ」鳴くのだ。だが、ハイエナの群はこれで何かを伝えようとしている。

 ハイエナが笑う主な理由は、「恐怖」「興奮」「不満」の3つだという。もしあなたが野生でハイエナの笑い声を聞いたら、彼らは狩りをしている可能性が高い。

 また獲物を分けてもらえなかったときや、分けたくないときにも笑うことがある。興奮しているときにも笑う。その笑い声は群全体に響き渡るという。

/ written by hiroching / edited by parumo

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