ゼンマイ仕掛けかな?2つの尾羽の動きがかわいいラケットハチドリ
 長い針金の先っぽに扇状のラケットのような羽。それをゼンマイ仕掛けのように動かしながらホバリングするのは、ラケットハチドリのオスだ。

 まさに生命の神秘、インテリジェンスデザインがあるとすれば彼らなのかもしれない。

 その愛らしい動きを見てみよう。

動くおもちゃみたいなハチドリ  南アメリカ北部、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルの山脈に生息するラケットハチドリ(Ocreatus underwoodii)は、オスとメスで姿形が大きな異なる「性的二型」である。

 オスだけが、長さ7.5~9cmほどの2つの細長い尾羽を持っており、長い軸の先端にはラケットのような扇状の尾羽がついている。

 止まっているときは2つの尾羽を並行に重ねているが、飛ぶとき、ホバリングをするときはそれを大きく広げてバランスを取って動かすのだ。

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 やだもうかわいいったらありゃしない。

 オス・メスともに、全体の羽色は光沢のある緑色で、脚の上、お腹の下あたりに白いもふもふの羽が付いているのも特徴だ。

 どこまでも計算しつくされたデザインと精巧さ、やっぱインテリジェンスなのかもしれない。ていうかハチドリ全てがそうなのかもしれない。

 ラケットハチドリは、2時間ごとに蜜を吸う必要があるため、生存に不可欠な蜜を争い合うこともあるそうだ。以下の動画はオスのラケットハチドリ同士の空中戦。

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written by / parumo

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