ハイキング中に飼い主が死亡。発見されるまで16日間、空腹に耐えながら遺体のそばを離れなかった犬
 犬は信頼関係で結ばれた飼い主にとことん尽くす。誰に教えられたわけでもなく、自らの命を削ってでも守ろうとする。

 悲しい形でそれを証明するような出来事が起きた。

 ハイキング中に飼い主男性が不慮の死を遂げた。行方不明から16日後、ようやく男性の遺体が発見された。

 同行していた犬は、空腹で痩せこけた状態で男性の遺体のそばにいた。食べるものもない中、男性のそばを離れなかったようだ。幸い犬は生きていた。

[動画を見る]

Body found in Griffith Park identified as missing hiker with dog by his side16日前から行方不明の男性、遺体で発見 3月31日の夜、カリフォルニア州ロサンゼルスにある、グリフィス・パークのハイキングコースで、オスカー・アレハンドロ・エルナンデスさん(29歳)の遺体が発見された。

 エルナンデスさんは、グリフィス・パークに出かけたまま、3月16日以降行方がわからなくなっていた。

 安否を心配した家族は関係機関に連絡するとともに、チラシを作成し、SNSなどでも独自に情報提供を呼びかけていた。

[画像を見る]

 しかし、残念なことにエルナンデスさんは帰らぬ人となっていた。遺体が発見されたのだ。発見現場には遺体に寄り添いながら座っていた1匹の犬も見つかった。

[画像を見る]

16日間、飼い主のそばを離れなかった犬 この犬はキングという名前で、エルナンデスさんの飼い犬であることが家族から明かされた。エルナンデスさんはハイキングに犬を連れて行ったのだ。

 キングは16日間、空腹に耐え続けながらも飼い主のそばを離れようとしなかったようだ。痩せこけた状態ながらなんとか生き延びていた。

 飼い主を誰かに助けてもらうまでは、絶対に死ぬわけにはいかない。それまでは飼い主のそばを離れない。という強い意志があったのかもしれない。  エルナンデスさんの死因はいまだ不明だが、当局では事件性はなく、事故によるものとみている。現在も、調査は続行中ということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ