
欧米では、テレビや絵本の世界だけでなく、庭の大きな木の上にツリーハウスが設置されてある家は決して珍しくなく、そこには子供たちの良き思い出がたくさん詰まっているものだ。
しかし、パキスタンのカラチ市内にあるツリーハウスは、少々事情が違う。
ここに住んでいるのは大人の男性で8年間木の上で暮らしている。男性の暮らしぶりがソーシャルメディアで注目を集めたが、実は彼には悲しい過去があるようだ。
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‘Tarzan of Karachi’ has lived in a tree for 8 years in Pakistan’s southern port cityカラチのターザンと呼ばれ木の上で暮らす男性 パキスタン最大の都市カラチの市内のど真ん中に位置する大きな木の上にあるツリーハウスに住んでいるファーマン・アリさん(28歳)は、ソーシャルメディアで注目を集めた後、「カラチのターザン」と呼ばれるようになった。
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image credit: youtube
アリさんは、8年間木の上で暮らしている。
ソーシャルメディアユーザーの中には、彼のシンプルで独創的なツリーハウスでの暮らしに思わず憧れを抱いてしまう人もいたようだ。
だが、アリさんは夢を追いかけて木の上で生活しているのではない。そうせざるを得ない事情があったのだ。
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木の上に住むしか生きる手段がなかった 両親を亡くしたアリさんは、普通の家に住む経済的余裕が全くなく、親戚や知人に助けを求めたが、誰1人アリさんに手を差し伸べようとする人はいなかった。
しばらく路上暮らしをしていたが、誰にも邪魔されたり追い払われたりせずに済むように、木の上に家を建てることにした。
ツリーハウスを建てるにあたって、アリさんは竹や木材、古いドアや布を使い風雨から身を守るための工夫も行った。
毎日洗顔するための小さな流し台や、水を加熱したりちょっとしたものを調理したりするための小さなオーブンも設置した他、小さな電池式ライトと携帯電話用の充電器もある。
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しかし、日々アリさんが稼ぐことができるわずかなお金では、生活に必要な品を揃えることは容易ではなく、家を借りることは到底叶わない。
ソーシャルメディアで注目を集めたことからメディアの取材を受けたアリさんは、過去に結婚歴があったことも明かした。
当時、妻はアリさんに3万ルピー(約5万円)を毎月稼ぐことを求めていたが、それができなかったため、去られてしまったという。
今までも何度も当局に助けを訴えているが、無視され続けており、アリさんは「もう今のところ、私の希望はアッラーの神(イスラムの神)しかいません」と悲しそうに語っている。
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written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
しかし、パキスタンのカラチ市内にあるツリーハウスは、少々事情が違う。
ここに住んでいるのは大人の男性で8年間木の上で暮らしている。男性の暮らしぶりがソーシャルメディアで注目を集めたが、実は彼には悲しい過去があるようだ。
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‘Tarzan of Karachi’ has lived in a tree for 8 years in Pakistan’s southern port cityカラチのターザンと呼ばれ木の上で暮らす男性 パキスタン最大の都市カラチの市内のど真ん中に位置する大きな木の上にあるツリーハウスに住んでいるファーマン・アリさん(28歳)は、ソーシャルメディアで注目を集めた後、「カラチのターザン」と呼ばれるようになった。
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アリさんは、8年間木の上で暮らしている。
ソーシャルメディアユーザーの中には、彼のシンプルで独創的なツリーハウスでの暮らしに思わず憧れを抱いてしまう人もいたようだ。
だが、アリさんは夢を追いかけて木の上で生活しているのではない。そうせざるを得ない事情があったのだ。
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木の上に住むしか生きる手段がなかった 両親を亡くしたアリさんは、普通の家に住む経済的余裕が全くなく、親戚や知人に助けを求めたが、誰1人アリさんに手を差し伸べようとする人はいなかった。
しばらく路上暮らしをしていたが、誰にも邪魔されたり追い払われたりせずに済むように、木の上に家を建てることにした。
多くの人から、なぜツリーハウスに住むようになったのか尋ねられますが、私の場合木の上での生活以外の暮らしを得る手段がなかったのです。(アリさん)アリさんは、お金を稼ぐために洗車したり、他人の家の掃除をしたり料理をしたりしている。クライアントからはその支払いとして、冷たい水と食べ物を貰うことがほとんどだ。
ツリーハウスを建てるにあたって、アリさんは竹や木材、古いドアや布を使い風雨から身を守るための工夫も行った。
毎日洗顔するための小さな流し台や、水を加熱したりちょっとしたものを調理したりするための小さなオーブンも設置した他、小さな電池式ライトと携帯電話用の充電器もある。
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しかし、日々アリさんが稼ぐことができるわずかなお金では、生活に必要な品を揃えることは容易ではなく、家を借りることは到底叶わない。
ソーシャルメディアで注目を集めたことからメディアの取材を受けたアリさんは、過去に結婚歴があったことも明かした。
当時、妻はアリさんに3万ルピー(約5万円)を毎月稼ぐことを求めていたが、それができなかったため、去られてしまったという。
今までも何度も当局に助けを訴えているが、無視され続けており、アリさんは「もう今のところ、私の希望はアッラーの神(イスラムの神)しかいません」と悲しそうに語っている。
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