ウクライナIT軍、ロシアの命の水であるウォッカの流通を遮断
 ウォッカはロシア語の「命の水」が語源となっているという説もあるように、ロシア人にとっては燃料みたいなもので、欠かせない飲み物だ。

 そこをついたウクライナIT軍は、ロシアのアルコール物流網のハブとなるポータルサイトに「DDoS攻撃」を仕掛けたようだ。


 その結果、ウォッカの製造・販売業者がアクセスできなくなっており、今後数日でアルコール飲料の供給に支障が生じ、お店の棚からお酒が消える可能性があるという。

 

お酒の流通経路が遮断され、ウォッカの出荷ができず「システムに大規模な障害が発生し、工場はタンクにアルコールを補充できなくなっている。店舗や卸業者もすでに配送されたはずの製品を受け取れていない」と、関係者はロシアの報道機関『ヴェドモスチ』紙に語った。

 多くの工場が倉庫への出荷を停止。納品できない製品で溢れかえってしまうとして、お酒の減産まで決定したという。

 「DDoS攻撃」(膨大なデータを送信して、サイトをダウンさせてしまうサイバー攻撃)を受けているのは、ロシア国内におけるアルコール物流網のハブとなる「ЕГАИС」というポータルサイトだ。

 現時点でもアクセスできないことから、DDoS攻撃はまだ続いているようだ。

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ロシア国内のアルコール物流網のハブ「ЕГАИС」/ image credit:shtrih-m.ru ウクライナIT軍によるサイバー攻撃の可能性 「Bleeping Computer」誌によると、今回の攻撃はウクライナIT軍による可能性が高いという。IT軍のTelegramチャンネルにЕГАИС(EGAIS)とはっきり記載されているからだ。

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ウクライナIT部隊のTelegramチャンネル。「EGAIS」と明記されている / image credit:bleepingcomputer

 DDoS攻撃は複数のコンピューターから仕掛けられるが、Telegramの投稿は、その連携を支援することが目的であるようだ。

 ウクライナIT軍は、世界中から志願者を募って結成された特殊なサイバー部隊で、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後に発足した。


 その目的は、ウクライナのインターネット防衛とロシアへのサイバー攻撃を行うことだ。以来、サイバー領域の最前線で活動を続けている。

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ただし、ロシアの情報操作の可能性も ただし、これを報じた『ヴェドモスチ』紙はプーチン寄りなので、同紙がウクライナを非難していたとしても、それが必ずしも正しいとは限らないようだ。

 ポータルサイトにアクセスできないのは本当だが、サイト運営側の失態をウクライナのせいにしているだけの可能性もあると、『Futurism』誌は推測しているようだ。

References:Ukrainian Hackers Allegedly Cut Off Russian Soldiers’ Beloved Vodka Supply / Ukraine’s IT Army is disrupting Russia's alcohol distribution / written by hiroching / edited by / parumo

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