日本に興味があるのはどこの国?各国がどの国のことを一番検索しているかがわかるMAP
 どの国がどの国に一番関心を抱いているのか?それらを知るには「Googleトレンド」で検索状況を知れべればある程度のことはわかる。

 中国など一部の国を除くインターネット検索の9割以上がGoogleによるものだ。
だからGoogleの検索状況を調べれば、各国の人たちが何に関心を抱いているのか見えてくる。

 スウェーデン、ヨーテボリ大学の政治学者、アンダーズ・サンデル氏は、Googleトレンドのデータを基に、2004~2022年にかけて世界で一番ググられた国を可視化したインフォグラフィックを作成した。

 ちなみに日本人が一番検索している国はアメリカである。では逆に、日本のことを一番検索しているのはどこの国なのだろう?

どの国がどの国を一番検索しているのか?

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image credit:Visualized: The Most Googled Countries

 各国は丸くした国旗とその下に国名コードで示されており、矢印の方向は、その国で一番検索された国を表している。

 日本からはアメリカへ矢印が伸びているが、これは2004年から2022年にかけて、日本人はアメリカに関して一番検索したという意味だ。

 逆に日本のことを一番検索しているのは、台湾、韓国、ベトナム、タイ、インドネシア、ミャンマー、シンガポール、フィリピン、マレーシア、モンゴルだ。

 使用しているデータは「Googleトレンド」で、全言語の検索トピック(その国に関連する検索語のセット)を用いて収集された。国旗の大きさは、検索された回数の多さを表す。世界で一番検索されている国は? おそらく意外でも何でもないだろうが、世界で一番検索されていたれた国はアメリカだ。データに含まれていた全190ヶ国中45ヶ国でナンバーワンになっている。

 カナダやメキシコといったアメリカの隣国はもちろん、ナイジェリア、スウェーデン、オーストラリアといった遠く離れた国でも一番検索されている。

 アメリカは現在、名目GDPで世界最大の経済大国で、文化的な影響力も世界最大クラスだ。
、世界第2位の経済大国で、世界最大の人口を誇る中国は、インターネット検索にGoogleをあまり使用していないのだが、Googleトレンドでは、アメリカを一番検索しているようだ。地域別、興味のある国の年代別推移をタイムラプス動画で サンデル氏はアメリカ、ヨーロッパ、アジア地域で一番ググられた国を年代別にまとめた動画も作成している。その結果は次のとおりだ。

アジア

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 2000年代初頭、アジアで一番ググられていたのはアメリカだ。だが、アメリカの検索回数は徐々に低下し、2010年代になるとインドが首位に躍り出た。

 日本は、東北地方が大地震に見舞われた2011年3月、一時的にトップになっている。また最近ではウクライナへの関心が高くなっているのもわかる。

アメリカ

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 2004年以降、アメリカではカナダ、メキシコ、インドを検索することが多かった。

 メキシコを検索しているのは、主に米国西部の人たち。ここは米国内でもっともヒスパニック系が多い地域だ。それと対照的に、インドを検索しているのは東部の人たちだった。

ヨーロッパ

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 ヨーロッパ人が一番検索しているのはアメリカで、過去20年間ずっと1位をキープしている。


 しかしロシアがクリミア半島に侵攻・併合した2014年は、その話題で持ちきりだったことがわかる。

 こういったデータは実に興味深い。これらを見れば、異なる文化の類似性や地政学的なダイナミズムを読み解けるかもしれない。

References:Visualized: The Most Googled Countries / written by hiroching / edited by / parumo

追記(2022/06/08)本文を一部修正して再送します。

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