1年を通して観光客が多いアメリカ・ニューヨークでも、物価の上昇が伝えられているが、最近別の州から来た人たちが、路上に設置されたATM(現金自動預け入れ払い出し機)から法外な手数料を取られ、驚きのあまりSNSに投稿し、話題となっている。
ニューヨークのチャイナタウンに設置されたATMの手数料が2200円 デビットカードやクレジットカード、電子マネーなど、近年では現金を使用する人の数が減っているが、大都会ニューヨークの一部地域の店舗では、未だ現金支払いのみというところもある。
手持ちの現金がない観光客たちは、慌てて近くのATMで現金を引き出さなくてはならないが、ここで注意しなければならないのが、ATMの利用手数料だ。
ニューヨークにあるチャイナタウンのレストランの多くは現金払いを要求しており、その周辺にはATMが豊富に設置されている。
そのため、現金を下ろすことには何の不便さもないが、これら路上のATMの手数料が一律17ドル(約2200円)と非常に高いのだ。
知らずに利用しようとした人が、驚いて別の路上にあるATMに行っても、同様に高い手数料を請求されることとなる。
マンハッタンの45歳の弁護士は、スープ餃子を専門とする店で昼食を取り、65ドル請求された。
手持ちの現金がなかったことから、彼は目についたATMで現金を引き出そうとしたところ、手数料が17ドルと出たため、慌てて取引をキャンセルしたという。
ATMで詐欺的被害も シアトルから娘に会いに来たという女性は、娘の誕生日祝いに外食をするため、チャイナタウンのATMで現金を引き出そうとしたところ、地元の人に「そのATMは手数料を17ドル取るよ」と言われ、別の通りにあるATMを利用した。NYC sidewalk ATMs swindling cash-strapped customers https://t.co/U2WDZ9madG pic.twitter.com/pBmZInlMR8
— New York Post (@nypost) June 4, 2022
ところが、200ドルの引き出しを請求したにもかかわらず、マシンから出てきたのはたった80ドルだった。
その後、マシンはシャットダウン。女性はATMに記載されてあったカスタマーサービスに電話をしたが、回線が切れ繋がらなかったという。
これではとんだ詐欺だ。ショックを受けた女性は、「これならまだ最初のATMで17ドルの手数料を取られていた方がマシだったわ」と話している。
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image credit:Erik Mclean/Unsplash
また、ミズーリ州セントルイスから来たという女性も、路上のATMの手数料の高さに驚きを隠せない。
「ニューヨークは物価高騰と予想はしているけど、これはおかしい」と疑問の声を寄せている。路上ではなく銀行内のATMの利用がおススメ チャイナタウンビジネス改善地区ディレクターのウェリントン・チェンさんは、このようにアドバイスしている。
チャイナタウンには少なくとも30の銀行があり、全ての主要なコーナーに1つの銀行があります。なお、ニューヨーク州金融サービス局では、独立したATMマシンおよびATMネットワークを規制しておらず、街頭に設置されたATMの手数料を確定する権限もないと述べている。
路上のATMではなく銀行内のATMを使用して、法外な手数料を回避するようにしてください。
ただし、ATMが利用者に開示することなく料金を請求した場合は、市の消費者および労働保護局が「詐欺的行為」として消費者保護法を施行するということだ。
日本では銀行でもコンビニでも、どこでも手数料が一律で決まっているので安心だが、海外の観光地では銀行が絡んでいない民間のATMもあるので要注意だ。
References:NYC sidewalk ATMs swindling cash-strapped customers/ written by Scarlet / edited by / parumo
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