乗り物酔い酔い予防システムをGM社が開発
image credit: Cruise

 将来、自動運転車が普及することとなるだろう。そこで問題になってくるのが車酔いだ。
自分が運転していれば酔わないが、人の運転だと酔ってしまうという人もいるし、自動運転中に車内でモニターやスマホなんかを見ていれば酔う人も増えるだろう。

 それは企業も承知のようで、米ゼネラルモーターズ傘下で自動運転車を開発する「クルーズ(Cruise)」は、自動運転車用の車酔い予防システムを開発、その特許を出願したことが明らかになった。

 このシステムは、センサーで車内の様子や走行ルートを分析し、車酔いしそうな状況を予測すると、前もって予防策を施してくれるのだという。

 このシステムは自動運転車用に開発が進められているが、普通の自動車や船、飛行機、電車やバスなどにも応用可能だという。

車酔いしそうな時に「補償シグナル」を発生 車酔いは、車内で本を読んだり、スマホをいじったりと、一点に集中している時に起こりやすい。

 こうした状況では、目から入ってくる動きの情報と、耳の三半規管などから入ってくる動きの情報が食い違ってしまう。すると今自分が動いているのか、止まっているのか、脳がわからなくなってしまい、酔ってしまうのだ。

 クルーズ社の車酔いの予防技術の特許は2020年7月に出願されたものだ。それによると、複数搭載された環境センサーで車内の動きを追跡することで機能するという。

 センサーは360度の視野を持ち、搭乗者の仕草や目の動きから、車酔いしかけていることを察知すると、それに応じて「モーション補償シグナル」を作動させる。

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 モーション補償シグナルは例えば、搭乗者が見ているディスプレイの周囲に「ぼかしフィルター」をかけるといったもの。ディスプレイの位置も調整し、手ブレ補正のような効果を生み出したりする。


 また、シートにはハプティクス機能が搭載され、車酔いが軽減するよう調整もしてくれる。

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起こるだろうことを予測して、車酔いを事前に対処 特許によると、このシステムは、受動的に動作するだけでなく、次の状況に対して事前に動作するという。つまりデータをリアルタイムで分析して、次に起きるだろうことを予測するのだ。

 そうしたデータには、車の走行ルートまで含まれている。そのため、急カーブのような特に車酔いしやすいルートがあれば、事前に予防ギミックを作動させるといったこともできる。

 あるいはバックのような車酔いしやすい走り方をしなければいけない状況でも、事前に対応してくれるはずだ。

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電車や飛行機、船など、乗用車以外にも適応可能 このシステムは、車だけでなく、他の公共交通機関にも応用される可能性がある。

 たとえば、電車・バス・飛行機・船など、さまざまなで乗り物に利用できるだろうし、何も自動運転の乗り物である必要もないとのことだ。

References:Cruise / GM is developing anti-motion sickness tech for autonomous vehicles - Design Week / written by hiroching / edited by / parumo

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