アメリカのストーンヘンジ「ジョージア・ガイドストーン」何者かによって爆破され、その後解体される
 ある者はアメリカのストーンヘンジと呼び、保守的なキリスト教徒はそれを悪魔と呼ぶ、ジョージア州にあるモニュメント「ジョージア・ガイドストーン」が7月6日、何者かによって爆破され、解体を余儀なくされた。

 破壊には起爆装置が使用されたことを捜査局は発表しているが、現在も未だ犯人は逮捕されていない。

[動画を見る]

Georgia Guidestones damaged by explosive device, GBI saysアメリカのストーンヘンジ「ジョージア・ガイドストーン」 「ジョージア・ガイドストーン」は、1979年6月、R.C.クリスチャンを名乗る人物によって建設がすすめられ、1980年3月にジョージア州エルバート郡の最も高い地点に建てられたモニュメントである。

 6枚の花崗岩で出来ており、1枚の石板を4枚の石板がとり込むような形で並び、その上に1枚がキャップストーンとして置かれている。

 これらの配置は天文学的な意味を持つそうで、4枚の石板には「10のガイドライン」が8つの現代語で刻まれている。キャップストーンには、4つの古代言語文字(アッカド語、古代ギリシャ語、サンスクリット、ヒエログリフ)で短いメッセージが刻まれている。

[画像を見る]

photo by Pixabay
 6枚の石板の合計重量は10万7840キログラムで、「アメリカのストーンヘンジ」とも呼ばれている。

 だが、建造の意図が不明であり、石板に刻まれた「10のガイドライン」には不穏な文面が並んでいる為、フリーメイソン薔薇十字団やフリーメイソンなどの秘密結社との関連性を疑う者や、人口管理を行おうとしている邪悪な勢力が建てたと考える者もいて、様々な陰謀論が流れ、保守的なキリスト教徒からは悪魔のモニュメントと呼ばれている。
10のガイドライン(wikipedia)
大自然と永遠に共存し、人類は5億人以下を維持する
健康と多様性の改善、再生を賢明に導く
新しい生きた言葉で人類を団結させる
熱情・信仰・伝統・そして万物を、沈着なる理性で統制する
公正な法律と正義の法廷で、人々と国家を保護する
外部との紛争は世界法廷が解決するよう、総ての国家を内部から規定する
狭量な法律や無駄な役人を廃す
社会的義務と個人的権利の平衡をとる
無限の調和を求める真・美・愛を賛える
地球の癌にならない - 自然の為の余地を残すこと - 自然の為の余地を残すこと
[画像を見る] 何者かによって爆弾が仕掛けられ石板の一部が破損 その「ジョージア・ガイドストーン」の4つの石板の1つが7月6日午前4時頃、何者かによって起爆装置により爆破されたと、ジョージア州捜査局が伝えた。

 ジョージア・ガイドストーン周辺には警察に直結している監視カメラが設置されてあり、1つの石板を吹き飛ばす爆発の様子を監視カメラが捉えていた。

 更に安全上の懸念から、ジョージア・ストーンはすべて解体されたという。

[動画を見る]

Georgia Guidestones damaged by explosionタイムカプセルは発見されたのか? ジョージア・ストーンは、いわくつきの名所として年間およそ2万人が訪問していたという。

 また、石板の下にはタイムカプセルが埋設されていることが記されているが、カプセルの埋設日および開封する日付の部分は、文字が刻まれず余白として残されていた。

 エルバート郡道路局の職員は、タイムカプセルが埋まっているとされている1.5m下まで掘削機を使用し掘り下げてみたが、なにも発見されなかったという。

 いずれにせよ州当局は、誰が破壊したのかを調査すべく、直後に現場を離れる銀色のセダンの映像を公開した。

 爆発は、派遣された爆弾処理班によって対処したと述べているが、未だ犯人逮捕には至っておらず、情報提供を呼びかけている。  エルバート花崗岩協会の副会長クリス・クバス氏は、今回の爆破事件についてこのように述べた。
10のガイドラインをどのように解釈するかはその人次第ですが、気に入らなければ見に来て読む必要はないのです。

しかし、残念ながら、誰かがこのガイドラインを誰にも読ませたくないという思いから、破壊行為に至ったのでしょう。
 ちなみに、この記念碑が破壊行為にあったのはこれが初めてではない。

  2008年と2014年には、何者かによってイエスと新世界秩序についてのフレーズが石板にスプレーペイントされたそうだ。

 いったい犯人は誰なのか?続報が入り次第お知らせしたいと思う。

References:Alleged time capsule beneath Georgia Guidestones a bust after bombing forces demolition/ written by Scarlet / edited by / parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ