近衛兵の乗る馬の手綱を握ってしまった観光客、激しく叱咤される
 英国の近衛兵は、実戦部隊としての任務をこなしつつ、君主の警護や衛兵任務を行っており、バッキンガム宮殿やウィンザー城などで、伝統的な軍服に身を包み衛兵勤務を行っている。

 近衛兵の警衛する伝統的な姿は観光客にも人気で、近づいて写真撮影をすることはある程度容認されているが、一線を越えると思わぬトラブルとなる。


 次々と観光客が近づき、馬に乗る近衛兵と記念撮影をする中、1人の女性観光客の番となった。この女性、馬の手綱を握ってしまったのだ。その結果激しく叱咤されることとなる。

[動画を見る]

stand back from the Queen's life guard do not touch the reins #horseguardsparade

一線を越えてしまった観光客の末路
 女王の近衛兵と一緒に写真を撮ることは、ある程度容認されており、ロンドン観光における伝統の一つだが、触れてはいけないなどのルールがあり、一部の観光客はしばしば限界まで挑戦している。

 この日も、バッキンガム宮殿の入り口近くで馬に乗って護衛をしていた近衛兵に近づき、観光客らは次々と記念撮影を行っていた。

[画像を見る]

 
 ある女性観光客の順番となり、女性は近衛兵に近づいてきた。だが彼女は近づいただけでなく、兵の乗る馬の手綱に手をかけてしまう。

[画像を見る]

兵士に激しく叱咤される
 それを見た瞬間、近衛兵は激しく怒りの声を上げた。

 「女王陛下の護衛から離れろ!手綱に触るな!」と叫ぶと、女性は驚いて逃げ出していく。

[画像を見る]

 この動画はもともとTikTokに「もう二度とロンドンに行くことはないだろう」というタイトルで公開されたもの(現在は非公開)で、410万回以上再生され、様々な議論を巻き起こした。

 「勘違いしてはいけない、彼らはディズニーランドのキャストではなく軍隊なのだ」、「誰も馬の手綱に触れてはいけない。彼らはトップ・ソルジャーだ」、「まったく観光客は何度こういうトラブルをおこしてるんだ」、「え?何、近衛兵に怒鳴られるのが今の新しいトレンドなの?」

 中には近衛兵の反応が大げさだと感じる人もいたようだが、大多数の人は近衛兵の仕事の重要性を理解しており、観光客のマナー違反を指摘する声が多かった。


 陸軍の広報担当者はMirrorの取材に対しこう答えた。

我々は、このようなすべてのトラブルを真剣に受け止め、ホースガードを見学するすべての人が楽しい時間を過ごせるようにしたいと思っております。

このエリアは観光客で特に混雑しており、警備に当たっている兵士は、一般の人々が馬に近づきすぎた場合には大声で叫ぶ必要があります。

私たちは「馬に近づくと興奮して噛む恐れがあるので気を付けてください」という看板をすぐ横に設置しております。馬は動物であり、予測できない行動を起こす可能性があるからです

 ということで、ロンドン観光の際は、近衛兵たちと適度な社会的距離を保ちつつ、良い思い出作りをすればいいんじゃないかと思うんだ。

References:Queen’s Guard shouts at tourist for touching horse in viral video | Evening Standard / written by parumo

画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。
編集部おすすめ