
image credit:NOAA
大西洋の奥深く、水深約1.5キロの海底で奇妙な穴が発見された。その穴はほぼ一直線に並んでおり、また穴自体もどこか直線的な作りで、人工物のようにも見える。
発見したアメリカ海洋大気庁(NOAA)の専門家もその正体について困惑しており、Facebook上で「これが何かわかるかな?さあみんな、科学者をあっと言わせてみよう!」と、一般ユーザーに意見を求めている。
NOAAの探査機が発見した謎の穴
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、7月26日に海底で謎の穴を発見したことをFacebookで報告し、皆の意見を募集した。
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この穴は、NOAAの海洋探検プロジェクト「Voyage to the Ridge 2022」の一環として行われた「大西洋中央海嶺」の調査中に発見された。
同プロジェクトでは、マッピングや遠隔操作探査機などを用いて、まだほとんど探索されていない大西洋中央海嶺、アゾレス海台、チャーリー・ギブス断層帯周辺の深海について調べている。
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image credit:NOAA
みんなの意見は?
NOAAの問いかけに、7月28日の時点で100以上の回答が寄せられている。ちなみに一番「いいね」がついていたのは、アメリカの某財宝発掘テレビ番組にちなんだこんな仮説だ。
「何か埋まっているのよ。”呪われた島”のスタッフを連れてきましょう。お宝なんて永遠に見つからないでしょうけど」
生物が関係するという説明もかなり支持を集めている。
「軟体動物が砂の下から水を噴いたんだろう。休みながらゆっくり移動するから、こんな風になる」
「ヒトデが側転でもしたんだと思うね」
「カニか何かじゃないかしら」
陸から流れてきた水が何らかの原因で湧き出ているという意見もある。
「湧昇のせいだ! 陸地からの淡水が湧き出しているのでは? その下に岩があって、流水がまっすぐ並んで湧き出ているように思える 」
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image credit:NOAA
一方、よく観察すると、並び方だけでなく、穴自体も直線的であることから、人工的なものではないかという意見もある。
「どこかの企業が海底のサンプルを採取しているのでは? そう考えれば、線がまっすぐなことや穴の間隔の説明がつく。他の地域を見たことがあるならわかるよ。周りがそれほど撹乱されていないのがポイントだ」
「穴自体の端も直線的に見える。2枚のコンクリート板を隙間ができるよう合わせて、海底に埋めて、少しだけ動かしたかのようだ。堆積物は穴に落ちている?」
前のコメントでは地下に何かあるだろうことが示唆されているが、海底に何かが隠されているという可能性には、誰だってロマンを感じるものだ。
「堆積物は穴に落ちているように見えるな。それか地質棚か洞窟の天井に開いたヒビから水が湧き上がっているか」
「その下にある古代のサンゴか堆積岩に隙間があって、中身が押し流されているんじゃないかな。自分だったら海底に洞窟や変形がないか確認してみるかな」
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大西洋中央海嶺は、大西洋を南北に沿って1万6000キロにわたり延びている。世界で一番長い山脈の1つだが、大部分が海底にあるため詳しいことはあまり知られていない。
NOAAでは、2004年7月、やはり大西洋中央海嶺北部で水深2,082mを探索中に、このような穴がいくつか発見しているが、その時も穴の発生源や構造を明確に特定することはできなかったそうだ。
ただし科学者の仮説としては、堆積物の中に生息する生物が掘り出したか、あるいは堆積物の上にいる生物が餌を取るために掘るなど、生物の関与が考えられるという。
日本でも奄美大島の海底に奇妙なミステリーサークルが発見され話題を呼んだけど、結局あれはフグの仕業だったことがわかった。てことはやはり生物関与説が濃厚なのかな?
さて、カラパイア海底処理班のみんなの意見は?
written by hiroching / edited by / parumo
追記:(2022/07/30)本文を一部訂正して再送します。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
大西洋の奥深く、水深約1.5キロの海底で奇妙な穴が発見された。その穴はほぼ一直線に並んでおり、また穴自体もどこか直線的な作りで、人工物のようにも見える。
発見したアメリカ海洋大気庁(NOAA)の専門家もその正体について困惑しており、Facebook上で「これが何かわかるかな?さあみんな、科学者をあっと言わせてみよう!」と、一般ユーザーに意見を求めている。
NOAAの探査機が発見した謎の穴
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、7月26日に海底で謎の穴を発見したことをFacebookで報告し、皆の意見を募集した。
7月23日のオケアノス号による潜水調査で、堆積物の上にほぼまっすぐ並ぶ穴が見つかった。
こうした穴は以前も報告されたことがあるが、その正体は謎に包まれている。
見た目はほとんど人工的で、穴の周りの堆積物が何かに掘り起こされたかのようだ。みんなの見解を聞かせてほしい
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この穴は、NOAAの海洋探検プロジェクト「Voyage to the Ridge 2022」の一環として行われた「大西洋中央海嶺」の調査中に発見された。
同プロジェクトでは、マッピングや遠隔操作探査機などを用いて、まだほとんど探索されていない大西洋中央海嶺、アゾレス海台、チャーリー・ギブス断層帯周辺の深海について調べている。
[画像を見る]
image credit:NOAA
みんなの意見は?
NOAAの問いかけに、7月28日の時点で100以上の回答が寄せられている。ちなみに一番「いいね」がついていたのは、アメリカの某財宝発掘テレビ番組にちなんだこんな仮説だ。
「何か埋まっているのよ。”呪われた島”のスタッフを連れてきましょう。お宝なんて永遠に見つからないでしょうけど」
生物が関係するという説明もかなり支持を集めている。
「軟体動物が砂の下から水を噴いたんだろう。休みながらゆっくり移動するから、こんな風になる」
「ヒトデが側転でもしたんだと思うね」
「カニか何かじゃないかしら」
陸から流れてきた水が何らかの原因で湧き出ているという意見もある。
「湧昇のせいだ! 陸地からの淡水が湧き出しているのでは? その下に岩があって、流水がまっすぐ並んで湧き出ているように思える 」
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image credit:NOAA
一方、よく観察すると、並び方だけでなく、穴自体も直線的であることから、人工的なものではないかという意見もある。
「どこかの企業が海底のサンプルを採取しているのでは? そう考えれば、線がまっすぐなことや穴の間隔の説明がつく。他の地域を見たことがあるならわかるよ。周りがそれほど撹乱されていないのがポイントだ」
「穴自体の端も直線的に見える。2枚のコンクリート板を隙間ができるよう合わせて、海底に埋めて、少しだけ動かしたかのようだ。堆積物は穴に落ちている?」
前のコメントでは地下に何かあるだろうことが示唆されているが、海底に何かが隠されているという可能性には、誰だってロマンを感じるものだ。
「堆積物は穴に落ちているように見えるな。それか地質棚か洞窟の天井に開いたヒビから水が湧き上がっているか」
「その下にある古代のサンゴか堆積岩に隙間があって、中身が押し流されているんじゃないかな。自分だったら海底に洞窟や変形がないか確認してみるかな」
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大西洋中央海嶺は、大西洋を南北に沿って1万6000キロにわたり延びている。世界で一番長い山脈の1つだが、大部分が海底にあるため詳しいことはあまり知られていない。
NOAAでは、2004年7月、やはり大西洋中央海嶺北部で水深2,082mを探索中に、このような穴がいくつか発見しているが、その時も穴の発生源や構造を明確に特定することはできなかったそうだ。
ただし科学者の仮説としては、堆積物の中に生息する生物が掘り出したか、あるいは堆積物の上にいる生物が餌を取るために掘るなど、生物の関与が考えられるという。
日本でも奄美大島の海底に奇妙なミステリーサークルが発見され話題を呼んだけど、結局あれはフグの仕業だったことがわかった。てことはやはり生物関与説が濃厚なのかな?
さて、カラパイア海底処理班のみんなの意見は?
written by hiroching / edited by / parumo
追記:(2022/07/30)本文を一部訂正して再送します。
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』
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