自然界では珍しい鮮やかな青色のタランチュラ「ポエシロテリア・メタリカ」(※蜘蛛出演中)
 大多数の動物は食べ物にある色素から青色を作りだすことができないため、自然界で青色を持つ動物は大変珍しいとされている。

 そんな中、ピーコック・タランチュラの仲間、「ポエシロテリア・メタリカ」は驚くほど鮮明なブルーの体毛を持っている。


 背中にはフラクタクルな白い模様、脚には黄色のワンポイントカラーが施されており、おしゃれ上級者であることこの上ないメタリカ様なのだ。

青の誘惑、ポエシロテリア メタリカ ポエシロテリア(またはポエキロテリア) ・メタリカ(Poecilotheria metallica)は学名で、一般名称は「グーティ・サファイア・オーナメンタル(Gooty Sapphire Ornamental)。海外ではピーコック タランチュラとして知られている。

 自然下ではインド中南部のアーンドラ・プラデーシュ州にある落葉樹林に生息しており、体長は6cm~8cmほど。足を延ばした長さは16cm~20cm。

 ポエシロテリア属で唯一、綺麗な青色の体毛を持つことから、その美しさは美しさはタランチュラ界随一と言われ、ペットとして飼育している人も多い。

Poecilotheria metallica, also known as the peacock tarantula,毒はあるが死者を出した記録はなし 一般的にタランチュラは毒を持っているが、幸いなことに、メタリカ様が人を殺したという記録は今のところまだない。

 とは言え、近づきすぎると人を噛むことがある。メタリカ様は毒を注入しない噛み方(ドライバイト)を好むとはいえ、その牙は鋭いので要注意だ。

 もし、メタリカ様に噛まれ、毒を注入された場合どうなるかというと、頭痛、刺すような痛み、腫れ、けいれんなどの痛みが1週間ほど続くと言われている。

 痛みは1週間ほどで治まるが、強く激しく噛まれた場合、毒の影響は数カ月後にも現れることがあるそうだ。

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Handling the Blue Tarantula (Poecilotheria metallica)

 この美しいタランチュラは、自然下では減少しており、現在絶滅危惧ⅠA類に分類されている。
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 サイエンス誌によると、森林伐採によって、彼らが好んで住んでいた木が少なくなり、誰かの家に迷い込んだ場合殺されることが多いのだという。

 また、メタリカ様は希少で珍重されているためペットとして人気が高いことから、捕獲されてしまうことも多いのだそうだ。

 ただしペットとして飼うにはかなりの費用がかかる。また、死んだ人はいないにせよ毒を持つ生き物だし、脅かされると暴れたり噛み付いたりすることもあることを忘れてはならない。

 更に動きも早いので、逃げ出さないようにがっちり管理もしなきゃならないので、このように手に乗せる行為も危険視する声も上がっている。

References:Bizarre peacock tarantula is only species of its kind to have blue hair / written by parumo

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