重機バンバンも必要だった。パワーショベルの中に生まれたばかりの小さな子猫!
 車のエンジンルームやタイヤの隙間に猫が入り込むことはありがちだ。その為、ボンネットを叩く「猫バンバン」ば推奨されているが、まさか工事現場の掘削機(パワーショベル)の中に猫がいるとは、思いもよらなかったろう。


 しかもその猫はまだへそのをがついている生まれて間もない赤ちゃんだった。現場監督を行っていた男性は掘削機の底の方から弱い鳴き声が聞き、子猫がいるのを発見。

 手を伸ばしても届かないため、掘削機の底のプレートを分解し、ようやく助け出すことに成功した。

 その後子猫は男性の家族に引き取られたが、あまりにも小さくて、生き延びることができるかどうかが心配されたが、元気に成長できたようだ。

パワーショベルの中に子猫を発見 建設現場を監督していたマットさんは、パワーショベルから子猫のような鳴き声が聞こえてくるのに気が付いた。

 作業員に操作を中止させて耳を澄ませてみると、やはりかすかな声が聞こえる。中を良く確認したところ、エンジン近くに生まれたばかりの小さな子猫が![画像を見る]  子猫は1日中パワーショベルの中にいたようだ。

 マットさんは、生まれてまだ間もないとみられる子猫を救いあげようと手を伸ばしたが届かず、大きなボルトとプレートを外し、ようやく子猫を救出した。

 その日、見つかったのはこの子猫だけではなかったそうだが、結局この猫だけが唯一の生き残りになってしまったようだった。

 もしかしたら母猫がここで子猫たちを産み落としていったのかもしれない。[画像を見る] 火傷を負っていたものの、元気に成長 マットさんは、すぐに子猫をジャケットに包んで保護し、妹のエイミーさんに連絡した。

 エイミーさんが受け取った子猫は、目も開いておらず、まだへその緒がついていた状態で、てのひらに余るほど小さく、わずか70グラムだったそうだ。


 口や耳、体が汚れで覆われていた子猫をエイミーさんが濡らした脱脂綿でそっと拭くと、顔と前脚の側面に火傷をしていることがわかった。

 獣医院で治療を施した後、エイミーさんは自宅へ連れ帰り、シリンジで子猫にミルクを与えて温かな寝床を用意した。[画像を見る]  マックスと名付けられた子猫は、安心したのかその夜よく眠っていたという。エイミーさんはつきっきりでマックスの面倒を見た。

 マックスはすぐに元気を取り戻し、食欲も盛んになり、体重も増え始めた。

 とはいっても、まだリモコンよりも小さかったが、6日目には喉を鳴らすようになり、エイミーさんにも懐き始めた。[画像を見る]  そして目が開くようになると動きも活発になり、毛繕いも覚えて、どんどん元気に成長していった。
最初の3週間は、とにかく生き延びるかどうか不安でした。でも、マックスはいつも力強く鳴き声をあげていて、生き続けたいという気持ちがあることが伝わってきました。(エイミーさん)
[画像を見る] 生きるチャンスと永遠の家を手に入れる エイミーさんはマックスを家族として迎え入れた。

 今マックスは、好奇心旺盛でやんちゃな性格を発揮させるようになり、いつも走ったりジャンプしたりして、家の隅々まで探険しているそうだ。[画像を見る]  困難な状況で発見されたマックスだが、生きるチャンスを掴み永遠の家も手に入れることができた。
かわいい盛りのマックスの日常は、インスタグラムアカウント『mightymaxthesupercat』から閲覧できる。

written by Scarlet / edited by parumo

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