中国のゲーム会社が。AIを搭載した仮想ヒューマノイド女性をCEOに任命
 今後AIが人間からいくつもの仕事を奪うだろうとの予測があるが、経営者もその例外ではないようだ。

 中国の大手ゲームソフト会社は、同社の主要子会社のCEO(最高経営責任者)に、AIを搭載した女性の仮想ヒューマノイド「唐諐(タン・ユー)」を任命したと発表した。


 同社によると、唐諐は日常業務の意思決定をサポートし、より効率的なリスク管理を担う。さらに、取締役会向けのリアルタイム・データセンターや分析ツールとしても活躍する予定であるそうだ。

AIが会社を経営する未来 CEOにAIが就任したのは、「ネットドラゴン・ウェブソフト(福建網龍計算機網絡信息技術有限公司)」だ。グループの創業者、劉徳建博士は、今回の試みの重要性について次のように説明する。
AIは会社経営の未来であると信じています。唐諐(タン・ユー)の任命は、経営方針を変革し、今後の戦略的成長につなげるという、私たちのコミットメントを表しています

今後、唐諐のアルゴリズムを拡張し、オープンでインタラクティブ、かつ透明性の高い経営モデルを構築していきます。

また徐々にメタバースをベースにした職場に転換していく予定です。これによって、世界中から幅広く有能な人材を集め、より大きな目標を達成できるようになります


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photo by Pixabay
近年は教育分野にも進出 1999年は創業されたネットドラゴンは、『Eudemons Online』『Heroes Evolved』『Conquer Online』『Under Oath』など、数々の人気ゲームを制作している。

 近年では教育分野にも力を入れており、世界最大のオンライン学習コミュニティを作り、世界中の学校に統合された学習ソリューションを提供するという目標を掲げる。

 たとえば、2010年に教育分野に進出すると、ノーステキサス大学と提携しUNT-NetDragon Digital Research Centreを設立。

 2015年にはイギリスの電子黒板企業Promethean Limitedの株式を100%取得。2017年7月には、アメリカの教育ソフトウェア販売企業JumpStart Gamesを買収した。


References:NetDragon Appoints its First Virtual CEO / written by hiroching / edited by / parumo

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