
子供は想像力豊かで、先入観を持たずに様々なものを受け入れられる。大人が否定しなければ、偏見なく愛情を注ぐことができるのだ。
アメリカ、フロリダ州に住む3歳の少女は、ハロウィン用のグッズを売るお店で、自分だけの特別なお人形に出会った。
それはハロウィン仕様のホラーテイストな人形だったが、「この子は私の子!」とねだる少女に親はその人形を買い与えた。
少女はその人形を肌身離さず大切にし、一緒にディズニーランドにも連れて行ったようだ。
3歳少女が一目ぼれした特別なお人形 8月22日、フロリダ州グローブランドに住むブライアー・ローズちゃん(3歳)は、母のブリトニーさんに連れられて、ハロウィン用のコスプレ衣装店「Spirit Halloween Store」にやって来た。
そこで、ローズちゃんはある赤ちゃん人形に出会い一目惚れした。
その人形は、ひび割れた肌と闇のような漆黒の目を持った不気味な容貌で、大人目線で見ると決して“かわいい”とは言えなかった。
ローズちゃんに「どうしてもこの子がいいの!」とおねだりされたブリトニーさんは、拒否することなくその人形を飼ってあげた。[画像を見る] ローズちゃんはその人形を「クロエ」と名付けた。
「私はこの子のママで、この子は私が必要なの!」そう主張するローズちゃんを見て、ブリトニーさんは、「不気味なクロエは、私が眠っている時に私の精気を吸い取っているに違いないわ」と苦笑しながらも、娘の趣味を尊重した。
それからローズちゃんは、寝る時も、どこに行くときもクロエといっしょ。
プールに行くときは、クロエちゃん用に水着を着せて、ビーチチェアに座らせている。
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ディズニーランドもクロエと一緒。マジカルな体験を味わう 家族で訪れたウォルト・ディズニー・ワールドにも、ローズちゃんは当然クロエを連れて行った。
ローズちゃんはマジック・キングダムのホラー系アトラクション「ホーンテッド・マンション」のキャストメンバーの衣装を着ていた。
ローズちゃんはクロエにも、「ホーンテッド・マンション」のテーマに合わせた青いドレスを着せた。
ブリトニーさんは「娘は、不気味な人形にもディズニーの魔法が必要と思ったのかもしれない」とクロエを愛するブリトニーちゃんの気持ちに感心させられたという。
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そしてディズニーランドは、子供の想像力に寄り添い、子供たちが持つ独自の世界観を奨励してくれる場所だ。
子供たちに魔法のような体験を生み出す素晴らしい方法を知っているマジカルな夢の国で、この日、素敵なサプライズがローズちゃんとクロエに起こったのだ。
パーク内のグランド・フロリディアン・カフェで朝食を食べていた時、ハロウィンテーマが大好きなキャストのパティシエがローズちゃんとクロエのところにやって来た。
そしてローズちゃんに「クロエはローズちゃんが愛していることをとても喜んでいるってよ」と伝えてくれた。
食事の最後には、パティシエからハロウィンをテーマにしたカップケーキと手作りチョコでできたホーンテッド・マンションのミニポスターをプレゼントされ、ローズちゃんは大喜びした。
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また、ローズちゃんがクロエとの写真撮影をするために行ったマジック・キングダムでは、キャストがクロエのポージングのアイデアを考えてくれたことで、素晴らしい写真が完成した。
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そしてもちろん、ホーンテッド・マンションに行った一家は、乗り物に乗るのに50分待ったが、ローズちゃんとクロエを見たキャストたちが粋な計らいを。
普段見ることができないアトラクションの舞台裏に連れて行ってくれて、ローズちゃんにホーンテッド・マンションの管理人としての証明書をプレゼントし、キャストと一緒に記念撮影もしてくれたそうだ。
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最初は、ローズちゃんの父親もブリトニーさん同様、娘の嗜好を受け入れているものの、理解はできなかった。
でも今では、先入観や偏見を持つ大人には感じることができない魅力を見出すことができるローズちゃんの感性を誇らしく思っており、外見にこだわらず愛情を注ぐことができることの尊さを、ローズちゃんから逆に学んだという。[画像を見る] また、ブリトニーさんはFacebookアカウントで、温かいキャストの対応に感謝の気持ちを綴るとともに、このストーリーに多くの人が前向きな反応を示してくれたことへの喜びを示している。
References:Three-year-old loves her 'creepy' Halloween store doll and Disney embraced her in the best way/ written by Scarlet / edited by / parumo
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