制御不能、事故多発。車、バイク、人までもが滑り落ちるメキシコ名物「滑り台坂」
 世界中に危険な道路は存在するが、メキシコの首都、メキシコシティにあるパソフロレンティーノ通りにある坂は国内トップクラスの事故率を誇っている。

 車やバイクはもちろん、歩行者までもが制御不能で滑り落ちている。
それもそのはずで、この坂の傾斜は45度もあると『colombia』誌に報じられている。

 特に雨が降った日は毎時間単位で、文字通り「坂道を転げ落ちる」車が絶えないという。

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"A Fourth Car Absolutely Buggered!" - Deadly Mexican Streetメキシコシティ名物「滑り台」坂 885万人が暮らすメキシコの首都、メキシコシティは、車の最も多い都市としても知られており、交通量も多く事故発生率も高い。

 中でも特に事故が多発しているのがラ・セバダの「パソフロレンティーノ通り」にある、滑り台のような坂である。その傾斜は45度と、歩行者が歩くのすら困難なレベル。

 だもんだから毎日、毎時間単位で車両が滑り落ちてくる。路面の状態が濡れていたりすると、次々と滑り落ちてくるもんだから玉突き状態に。

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 当然バイクも滑り落ちるわけで、転倒したバイクを起こす間もなく、タクシーが滑り落ちて来る事故も。

 この坂では、ドライバーがコントロール不能となるため、恒久的に車両衝突が発生し、横滑りや衝突事故が頻繁に起きているのだ。

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 本当に転がり落ちて来る車すらある。

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 これだけの事故率ながら、重傷者や死亡者はまだ1人も出ていないというから驚きだ。

 道路のいくつかの区間では、車のタイヤが滑りにくくなるよう舗装に溝が作られている。
交差点には車が歩道に乗り上げて歩行者を轢いたり、家に突っ込んだりしないように、各コーナーに太いチューブが設けられている。

 それでも抜本的に何とかしない限り、事故は起こりっぱなしで、地元のTV取材中にも車が滑ってコーナーに突っ込んできたほどだ。

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 タクシーの運転手や宅配便のドライバー、そして警察官でさえもこの「魔の坂」からは逃れられない。

 彼らは毎日、ブレーキを踏み、車にぶつからないよう祈りながら運転しなければならないが、雨の日にはこの問題がより大きくなるのだ。

 当局はこの坂の事故率を下げる為、様々試みを行っているという。

Googleストリートビューで見る滑り台坂

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Paso Florentino, la calle de Mexico en donde los automoviles se estrellan todo el tiempo / written by parumo

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