トラクターよお前もか。このビジュアルにしてこの速さ。
ネットで話題のこのトラクターはただの農機ではない。
最高時速およそ247kmで走行する「世界最速のトラクター(改造)」であり、追い越されたドライバーも茫然と見送るほかないギャップを誇る。
世界最速ショベルカーから早5年、重機メーカーJCBのエンジニアチームが叶えた新たな記録。とにかく無駄に速いトラクター「 Fastrac Two」の目をむく走りを見てほしい。
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#JCBWFT - The World's Fastest Tractor - Guy Martin's JCB Fastrac Guinness World Record Speed Run平均時速217.570km!JCBの世界最速トラクター 農作業で活躍するトラクターの運行速度が遅めな件はどこの国でも共通らしいが、エンジニアが本気でかかればそのスピードも鬼速に。ガチで速い車両として転生できる。
それを証明したのがイギリスを本拠に置く重機メーカーJCBの技術屋たちだ。彼らは自社のトラクターを大胆に改造。空力技術の開発も行い世界最速を達成した。
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栄えある記録は走行距離2kmで平均時速135マイル(約217.570km)。最高時速なんと153.771マイル(約247km)だったそう。
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つまりはあれか。見た目農機にもかかわらず、上限180キロに定められている日本車の速度計をぶっちぎってもまだ足らない。そんなスピードで走ってしまう特殊車両に生まれ変わったのだ。改造したら重さ5トンに!開発に取り組んだチーム チームはまず自社のトラクター「Fastrac(ファストラック)」に、JCB社独自の7.2リッター6気筒 のDieselmax(ディーゼルマックス)エンジンを搭載。
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その結果、最高出力1,016ps(約747kw)最大トルク 2,500Nm(約255 kgf・m)超の怪物のようなトラクター「Fastrac Two (ファストラック ツー)」が誕生した。
だが事はそう簡単ではなく、新たな難題が発生した。この改造で車両の重さは5トンにもなり、最速を狙うには空気の流れを制御する技術の改善が必要になったのだ。
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5トンのトラクターを安全に時速150マイル(約240km)まで加速してからもう一度停止させるなんて容易なことじゃありません。そう語るのはJCB 開発事業部主任技術者のティム・バーンホープさんだ。そこでチームはギネス達成のため、これまでにない解決策の開発に取り組んだという。数か月前の最高記録を突破。念願の新記録達成 にしてもトラクターで世界最速を狙う人自体あんまりいなそう。
時速240kmとか目指さなくても時速100kmぐらいでギネス入りじゃない?と思いきや、当時のティムさんのチームにはすでに超えるべき記録があった。
実は当時は数か月前に別のチームのFastrac が平均時速103.6マイル(約166km)の世界最速記録を打ち立てたばかりだったのだ。
しかしティムさんチームは、自分たちならそれ以上の記録が出せると確信。
車体の材質をスチールからアルミに変える軽量化や、空気抵抗の軽減、ブレーキの調整などを細かく調整することで念願の新記録が達成できたという。
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それは2019年11月。イギリスのヨーク州のエルヴィントン飛行場でのことだ。
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我々は時速240kmを達成して記録を塗り替えたことをとても誇りに思っていますJCBの会長も感激!若く熱心なエンジニアリングチームの成果 この栄えある新記録について、JCBの会長のバンフォード卿はこうコメント。
「ある Fastrac が時速166km で走った」と聞いた時から、もっとスピードが出せると思ってました。そしてわが社のチームが新記録を達成してくれました。若く熱心なエンジニアリングチームによる素晴らしい成果ですよ。
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エンジニアの能力をフルに生かした最高傑作。働くクルマは遅いもの、という観念をことごとく裏切ってくれるJCBチームならまたいつか特殊車両で最速ギネスを出しそうだな。
References:odditycentralなど /written by D/ edited by parumo
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