
自然の宝庫と呼ばれるオーストラリアには、多種多様なヘビが生息している。その中で、特に猛毒とされているのが、タイガースネークだ。
タイガースネークは、本土以外ではタスマニア沖にある小さな島、マウント・チャペル島に生息しているが、現在この島のタイガースネークに突然変異が発生しているという。
本島に生息する同種と比較すると、マウント・チャペル島のタイガースネークは巨大化しサイズが2倍にもなっている。
その理由は自然選択による適応進化とされている。この島でタイガースネークが餌としている鳥のヒナは成長が速く、大きくなったヒナを食べるためにヘビの頭のサイズも進化し、それにあわせて体も長く太くなったようだ。
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WEB EXTRA: Highly Venomous Tiger Snake Found In Wheel Of Car In Australiaマウント・チャペル島に生息するタイガースネークに突然変異 バス海峡に位置するマウント・チャペル島は、オーストラリア最大かつ最も有毒なタイガースネークの生息地だ。
ほとんど人が住んでいないこの島で、タイガースネークは至るところで見られるが、特に低木地帯を好んで生息しているようだ。
この島のタイガースネークは、本島の同種よりもかなり大きなサイズだ。
通常のタイガースネークのサイズは100~180cmほどだが、島のタイガースネークは240cmまたはそれ以上になり、タイガースネークのすべての亜種の中で最大であると考えられている。
マウント・チャペル島のタイガースネークは、他の地域の同種よりも一貫して長くて重く、そして頭が大きい。これは、餌を食べる時に徐々に進化した結果だという。
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タイガースネークは、この島では「ハシボソミズナギドリ」の巣に住み、親鳥が生んで放置した卵から孵ったヒナを餌としている。
成長が速く、すぐに大きくなるハシボソミズナギドリのヒナを飲みこむため、タイガースネークの頭は進化を遂げて、全体のサイズが巨大化するという突然変異が生じているようだ。
さらにヘビはヒナ鳥をむさぼり食った後、巣穴の中で丸まり、生きたヒナで暖を取って過ごすと伝えられている。
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ハシボソミズナギドリ photo by iStock
島のタイガースネークは猛毒だが人間の脅威ではないと語る住民 タイガースネークは、オーストラリア本土でも最も危険な種と言われている。
マウント・チャペル島のタイガースネークは、全ての同種の中でも最も多くの毒を持っていて、本土のヘビの平均毒収量(ヘビが排泄できる毒の量)が 35mg であるのに対し、島のヘビは平均毒収量が74mgだという。
突然変異により巨大化して大きくなった牙を持つタイガースネークに、出血毒と神経毒を含んだ大量の毒を注入されれば、死に至る可能性が高いことも容易に想像できるだろう。
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だが、ヘビの群れに囲まれてマウント・チャペル島で暮らすパークレンジャーのグラハム・ストーンハウスさんは、ヘビは人間にとって有害ではないと主張する。
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バス海峡周辺に点在する 40 余りの島々のうち、研究されている島はほとんどないということだが、ストーンハウスさんによると、多くの場合、島には突然変異したモンスター爬虫類が存在する可能性が高いとのことだ。
ちなみに、タイガースネークは世界で 10 番目に毒性の強いヘビとして知られ、オーストラリアでは2 番目に多い咬傷の原因となっている。
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References:Australian island infested with mutant, bird-eating tiger snakes / written by Scarlet / edited by parumo
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タイガースネークは、本土以外ではタスマニア沖にある小さな島、マウント・チャペル島に生息しているが、現在この島のタイガースネークに突然変異が発生しているという。
本島に生息する同種と比較すると、マウント・チャペル島のタイガースネークは巨大化しサイズが2倍にもなっている。
その理由は自然選択による適応進化とされている。この島でタイガースネークが餌としている鳥のヒナは成長が速く、大きくなったヒナを食べるためにヘビの頭のサイズも進化し、それにあわせて体も長く太くなったようだ。
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WEB EXTRA: Highly Venomous Tiger Snake Found In Wheel Of Car In Australiaマウント・チャペル島に生息するタイガースネークに突然変異 バス海峡に位置するマウント・チャペル島は、オーストラリア最大かつ最も有毒なタイガースネークの生息地だ。
ほとんど人が住んでいないこの島で、タイガースネークは至るところで見られるが、特に低木地帯を好んで生息しているようだ。
この島のタイガースネークは、本島の同種よりもかなり大きなサイズだ。
通常のタイガースネークのサイズは100~180cmほどだが、島のタイガースネークは240cmまたはそれ以上になり、タイガースネークのすべての亜種の中で最大であると考えられている。
マウント・チャペル島のタイガースネークは、他の地域の同種よりも一貫して長くて重く、そして頭が大きい。これは、餌を食べる時に徐々に進化した結果だという。
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タイガースネークは、この島では「ハシボソミズナギドリ」の巣に住み、親鳥が生んで放置した卵から孵ったヒナを餌としている。
成長が速く、すぐに大きくなるハシボソミズナギドリのヒナを飲みこむため、タイガースネークの頭は進化を遂げて、全体のサイズが巨大化するという突然変異が生じているようだ。
さらにヘビはヒナ鳥をむさぼり食った後、巣穴の中で丸まり、生きたヒナで暖を取って過ごすと伝えられている。
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ハシボソミズナギドリ photo by iStock
島のタイガースネークは猛毒だが人間の脅威ではないと語る住民 タイガースネークは、オーストラリア本土でも最も危険な種と言われている。
マウント・チャペル島のタイガースネークは、全ての同種の中でも最も多くの毒を持っていて、本土のヘビの平均毒収量(ヘビが排泄できる毒の量)が 35mg であるのに対し、島のヘビは平均毒収量が74mgだという。
突然変異により巨大化して大きくなった牙を持つタイガースネークに、出血毒と神経毒を含んだ大量の毒を注入されれば、死に至る可能性が高いことも容易に想像できるだろう。
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だが、ヘビの群れに囲まれてマウント・チャペル島で暮らすパークレンジャーのグラハム・ストーンハウスさんは、ヘビは人間にとって有害ではないと主張する。
彼ら(ヘビ)は自分たちの毒を人間に使うのではなく、捕食のために使っているのです。
ヘビが島の生息地に合わせて変異したにもかかわらず、マウント チャペル島での生活は厳しいものです。
ヘビは島に生息する場所に合わせて変異し、成体になるのは在来のタイガースネークのわずか 1% にすぎません。
ヘビが十分に大きくならない、または十分に速く成長しない場合、そのヘビは生き残れないのです。
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バス海峡周辺に点在する 40 余りの島々のうち、研究されている島はほとんどないということだが、ストーンハウスさんによると、多くの場合、島には突然変異したモンスター爬虫類が存在する可能性が高いとのことだ。
ちなみに、タイガースネークは世界で 10 番目に毒性の強いヘビとして知られ、オーストラリアでは2 番目に多い咬傷の原因となっている。
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References:Australian island infested with mutant, bird-eating tiger snakes / written by Scarlet / edited by parumo
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