画質の荒さやファッションなどはさすがに時代をうかがわせるが、そこにあるテクノロジーはほぼ実現。
タッチパネルやカーナビ、タブレット端末にリモートワークといった今の日常をそのまま映し出しているかのよう。
90年代初めといえば携帯電話の黎明期。ネットのシステム World Wide Web (WWW) が一般に解放されてまもない頃にガチな未来を映し出してたAT&T のCMが鳥肌並みにおもしろい。
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AT&T predicted the future in 1993
これ現代やん?「1993年のAT&Tの未来予測」がほぼ的中!
これは30年前にアメリカの大手通信会社AT&Tが制作した未来予測のCMだ。当時展開中の広告キャンペーン「You Will」の一環でテレビで放送されていた。
そこで示された未来のテクノロジーはざっとこんなもの。
大きなディスプレイでデジタルアーカイブらしき本を読む女性。
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操作はタッチパネルで拡大縮小もできるようだ。
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一般的なカーナビも当時は未来のシステムだった。
今は紙の地図を見る必要もなくなった。
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持ち運びも楽な薄くて軽いタブレット端末も未来。
それに手書きした内容を送信するのも今はできる。
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この世界では高速道路料金も減速せずに通過できる。
カードを使うところも今のETCとよく似たアイデアだ。
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今でいうペイジー対応ATMみたいなもの?
チケットもスマートに購入してコンサートへ。
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いつでもテレビで好きな映画をすぐ見れる。
これも今は動画配信サービスで実現してる。
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今はスマホでも簡単なビデオ通話の予測もあったり。
あとこれは今でいうモニターシステムかな?
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予測はスマホじゃなくて公衆電話だったが…
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外出先でも自宅にいる家族を確認できる。
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遠隔で家のライトも点灯できるスマートホームシステムや
スマートウォッチみたいに通話できるウェアラブル端末も。
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あとは荷物があって両手がふさがってても…
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ドアについてる音声認識システムで
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ドアが自動で開くなんて予測もあったぞ。
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すぐ病歴が確認できるカード型の電子カルテや
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つい最近コロナで急に身近になったものもある。
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リモートワークのWEB会議やオンライン授業だ。
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さらに外国語での交渉に役立つ自動翻訳システムなんかもあるが、大半が現在使ってるものばかり。もはや戦慄の的中率だ。
30年前なら突飛な光景。SF映画のCMみたいなもの?
今の私たちにはごく当たり前のシーンも多々あるが、当時の人には現実離れもはなはだしく、SF映画のCMか?ってぐらい突飛な光景に見えたようだ。
だが改めて見ると、30年前このCMに携わった技術者らの予測はとんでもなく高精度。おそろしくリアルに即していた。
中には外れも。FAXの代わりにEメールが登場?
AT&TのCMは視聴者にこう問いかける。
何千キロも離れたところの本を借りたことがありますか?道を聞かずに全国を旅したり、ビーチにいる人にFAXを送ったことは?未来のあなたができること。それを叶えるのがAT&Tです。
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もちろん今とは多少違うものもある。たとえばFAXの件は外したが、その代わりのようにEメールが登場した。
それでもネットとモバイルデバイスさえあればビーチのような場所にまでデータを送れるようになるという予測自体は正しかった。
功労者はAT&Tのみならず次世代のシリコンバレーの企業も
ナレーションは『スリーメン&ベビー』『ミスター・ベースボール』などで知られる俳優トム・セレック。監督は後に「ファイト・クラブ」「ソーシャル・ネットワーク」「マンク」などを手がけるデヴィッド・フィンチャーだった。
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このキャンペーンは未来に想いを馳せる素晴らしい内容だった。とはいえこの目覚ましい進歩の功労者はAT&Tだけではない。たとえば現地のデジタルメディア企業Vox Media からはこんな意見も上がっている。
AT&Tは通信に必須のインフラの一部を提供している。でもガジェットやソフトウェアは別だ。このCMにある「未来的な」機能を消費者たちにもたらしたのは、当時はまだ数えるほどしかなかった次世代のシリコンバレーの企業が作ったものだ。
いつのまにか未来に生きてた。これからの30年にも変化が?
当たり前だが今は普通にある便利な技術も、アイデアから開発、そして販売にいたるまでさまざまな企業や先人たちの試行錯誤で成り立っている。
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ただこうした映像が作られることで、当時できなかったことや望まれていたもの、その後の進歩もとてもリアルに感じるね。
30年前の人にはピンと来なかったかもしれないテクノロジーも、意外と実現していたり。いつのまにか未来に生きてる私たち。これから30年先も気づけばまるっと変わってたりしてそうだな。
References:upworthyなど /written by D/ edited by parumo
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